Windows 10のオプションパッチにCPUの高負荷を招く不具合……最近思う未来のWindows。

窓の杜の記事である。先日から、W10の1903に対する修正プログラムの適用で不具合が続出していたが、最も新しい修正プログラムでCPUの負荷が上昇するという問題があった。それの原因がレジストリーをユーザーが個別に変更していた場合という理由だったことが判明したようだ。
Bingの検索をレジストリー上で無効化しているとというのは、なかなかマイクロソフトとしても対処は難しい問題である。


ただ、一方で、SeachUI.EXEが何故それで高付加になってしまうのかと考えると、まあコードの考慮不足だろう。分岐でジャンプしてレジストリブロックをチェックするポインター位置を考慮してコードを挿入していなかったとか、そのコードは必要ないとコメントアウトとして消してしまったとか、そんなところだろう。

これは、昔ほどレジストリなどの操作が行われていることを想定した社内でのバグフィックスが行われなくなっていることを示している。予算削減と、システムの厳格な管理が進みつつあるのだろう。要は、レジストリーの過度な操作を認めない方向へと進んでいると思われる。昔はMSDNなどにこういう扱い方も明記されていたりして、マイクロソフト以外の人間が結構こういう操作方法を残していたりしたが、今はそれも減ってきていることからも分かる。

Windowsは設定アプリ以外で操作できなくなる時代が急速に近づいているのだろう。

しかし、それがWindowsを管理するシステム担当者などに取って良いのかとか、プログラマーに取って良いかというと、けっこう面倒なところはある。
何故かというと、社内のSEなどが触れるエリア、買った側の情報担当者が電話越しやチャット越しで確認できるエリアが、狭くなるため専用のツールでも無い限り原因特定や解消が出来なくなることもあるからだ。取りあえず一時凌ぎで、このレジストリーを触れば大丈夫みたいな話は出来なくなり、担当者がそこに行かないと解消しなくなることも増える。

それでも、売れるのは今のところはWindowsしかデスクトップOSで優れたOSはないからだ。アプリケーションソフトの互換性が確保出来るOSは今だとWindowsかmacOSか、ChromeOSの3つだが、最もアプリケーションが対応しているのはWindowsである。
そして、それ故にマ社もWindowsの今後をどうするかには悩んでいるのかもしれない。

<期待通りのOSではないWindows>

実は、マイクロソフトから見てもWindowsは期待通りのOSからは外れてしまっている。その理由は、UWPアプリが期待のかなり下方に未だ甘んじているからだ。その上、元々のWindowsアプリケーション(Win32/64)も以前より低調に落ち込んでいる。殆どのアプリケーション開発は、AndroidやiOS/iPad OSに向かっているからだ。

だから、ストアの売上げはAppleやGoogleに比べると比率が低い。だからこそ、マイクロソフトはブラウザエンジンやCortanaの開発比率を引き下げをオープン化しコストを下げたり、他社のスマートスピーカー技術を取り入れたりしている、またUnix/LinuxソリューションをWindows上に作って、管理者に媚びたりしているのだろう。これをやらないと今後が厳しくなる可能性があるからだ。

一方で、マ社は万が一Windowsが利益を出さなくなった場合の対策を進めている。その一つがOfficeやAzureビジネスの他のOSへの本格展開である。Microsoft Officeは既に、Windows、Android、iOS、macなどで(全てでフル機能が使える訳では無いが)供給されているが、これらは順次、共通化も進んでいくとされる。それが、結果的にWindowsよりクラウド、オフィスビジネスを押し上げることにつながり、今後も成長する市場を形成しつつある。

これらは、結果的にWindows事業に囲い込んでOSを中心にしたもので利益を上げていたWindows7や8までとは違い。OSを徐々に見限る方向に進んでいることを示している。アップデートトラブルが多いのも、結局OS事業に投資するコストを、他に振り向けた方が金になるからだ。

そう考えると、

<将来は……>

もうWindowsを切り離してもマイクロソフトはやっていけるわけで、重荷になる可能性があることを意味している。ただ、今それをあまり表に見せないのは、WindowsビジネスがこれでもWindows7からの買替えなどで、成長しているからに過ぎない。もし、収益にマイナスの要素が出れば、もしかすると躊躇無くWindows事業を子会社として分社し、外部資本に少しずつ振り向けるかもしれない。

後は、xboxの次世代機がどこまでシェアを取れるかと、Windows7買替えバブル後次第だろう。
OS専業として分社した方が、それしかない分良い物が出来る可能性は出てくる。また、マイクロソフト本体のコストを削減できるというメリットもあるからだ。


<先の未来にMicrosoft Windowsはあるのか?>

マイクロソフトの今を細かく見ていると、Windowsの価値が相対的に低下していることがはっきり見える。
以前に比べてWindowsの進化を表に示すこともなくなり、AndroidやmacOSに対してのアドバンテージも語らなくなった。以前は、自社で多くのソフトを開発し統合し、自社で囲い込んでいたがそれも最近は減ってきている。
むしろ、コストを減らすための対策と他社との共通化に力を入れている。それを見ると、Windowsじゃなければいけないと言う気持ちは既にマ社にはないような気がする。だから、こういう点にもそれが出てくるのかも知れない。

Mixed Realityとかそういう部分で確かにWindowsの技術はまだ必要だが、親子関係でもできないことでは無いだろう。
もしかすると、首脳陣は最終的に、2000年頃に分社するかどうかの話題があったが、自主的にそういう流れに向かう可能性も有り得る。
そうなると、未来にMicrosoft Windowsというロゴはなくなり、Windows software CorpやLimitiedのWindowsになっていることもあるかもしれない。

個人的にはそうなった方が、もしかするとWindowsというOSにとっては、ユーザービリティーに再び戻った開発に戻れるのではないかという期待感もあるが、最近のマイクロソフトのOSに対する熱気を考えると、そうなることをマ社も目指して準備しているようにもある。ただ、今の米国では中国資本などに飲まれると不味いなどの問題もあるので、出来ないとかそういうのもあるかもしれない。



これは、あくまで私の個人的な見解だが、Google Androidがオープンソースプロジェクトで成功したことで、商用OSでも汎用的なOSとしてのWindowsの地位が変わったのは間違いないだろう。誰もが使えるカジュアルなOSはAndroidに変わり、多くの分野に高性能汎用OSの役割を広げた。専用機はAppleのiOSやmacOSが持ち、Windowsは従来型のビジネスとホームコンピューティングのまましか維持できなかった。その時点で、Windowsの進化は停滞することが確定付けられた。

この先もしも、Windowsの進化をさせるなら、Windowsというブランド名を本気で壊してでも変えるか、またはスマートフォンに変わるディスプレイ付デバイスをマイクロソフトから出すしかないが、少なくとも変わったデバイスの開発はWindows10登場前後にいくつか試して、それでもやはりPCベースでの使い方に留まっている。

Windowsと一緒にマイクロソフトのソフトウェア開発やクラウド開発も心中するわけにはいかない。だから、最初はそれを理由にマルチプラットフォーム化へ進んだのだと思われる。しかし、それが結果としてWindows以外の価値を高め、Windowsの必要性を押し下げている。ソニーとゲームクラウド事業で提携したのもこういった側面(次のxboxが失敗すれば撤退することも視野に入れる)があるとしたら……。マイクロソフトは、Windowsに主軸の役割を再び与え、沢山投資するという考えはもうないのかもしれない。売れる状況が続けばこのまま飼い殺し、売れないなら将来的に分社になるかもしれない。

そして、それが故に、こういう不具合も最近はあまり減らず、本来ならある程度潰されているはずの軽い(分かり易い)バグが増えているのかも知れない。





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この記事へのコメント

Yura
2019年09月06日 18:46
Windowsが重荷になっている上、投資も後回しだというのなら、いっそのこと、オープンソース化すべきだと思います。メンテナンスは世界中の有志がやってくれるはずです。
マイクロソフトは、もうWindowsなしでも大丈夫でしょう。