iPhone 11発表も本命はサブスクリプションコンテンツサービスが他社より安いこと。

Appleが新型iPhone/iPad/Apple Watchを発表した。しかし、本命はそちらではなく、Apple TV+(オンラインビデオ配信・オンデマンド)とApple Arcade(ゲーム配信)の方だったようだ。

ちなみに、TV+の価格は日本では600円/月(4.99USドル)のようだ。
Apple Arcadeの方も同じ価格である。これがお安いわけだ※。
(※米国ではかなり安い料金体系だが、日本で安いかというと、日本では今はあまり言われなくなったがゲームに限らずスマホのアプリでau スマートパスやドコモスゴ得コンテンツでアプリの定額配信を300円~500円で始めたという実績があり、それほど安いとは感じないかもしれない。)

しかも、iPhone/iPad/Apple TV/Mac/iPod touchを9月10日以降に購入したユーザーには一年間このうちApple TV+のサービスが無料で利用できる特典付きという方式も採用した。尚、600円/月を一年間だと7200円/年(税別)にしかならないので、この特典目当てで買う人は日本では少ないと思うが、これもまた日本の売り方を真似ているように見える。発表会ではサクラがいるからか、全体的に歓声が上がっていた。

最近のAppleの発表会は、ジョブズ時代(良くも悪くも他を圧倒する新しい技術やソフトウェアが出ていたので自然と歓声が上がっていた)と違って、それほど凄い話もないので、ちょっと退く時もある。折り畳みスマホでも予想に反して出したなら別だが……そういう訳でもないし、これらの発表もある程度予想されていたことだ。

<Apple Arcade>

尚、ゲーム事業には日本からコナミとカプコンがパートナーとしてコンテンツ供給しているようだ。

まあ、独占供給するゲームは独自に開拓する新作のようだ。キーラコンテンツ(コナミで言えばメタルギアソリッドやウィニングイレブン<Pro Evolution Soccer>、カプコンならロックマンやバイオハザード、モンスターハンターなど)を独占供給するという意味ではないと思われる。それをやれば、凄い事になるだろうが、Apple Arcadeの未来はまだ分からない上に、ゲーム機としてのスマートフォンやタブレットの価値は今やそれほど高くない。

カジュアルな人間を取り込むには可能性がある一方で、サブスクリプションモデル(定額)より、課金モデル(ソーシャル課金)や買い切りの方がスマホやタブレットだと企業にもユーザーにも魅力的な可能性もある。だから、囲い込みにはまだ参加しないだろう。

タイトル数は一応初期で100以上を供給する予定となっている。


狙いが違うので、簡単には比較出来ないが、どちらかというと、Google Stadiaの方がリアリティが高く有力なコンテンツがあるが、


Apple製品の利用者層を考えて、敢えてカジュアルを狙ったのかも知れない。尚、日本では9月20日からサービス配信が開始される。

ついでに言えば、このサービスとほぼ同等の製品をGoogle(Android)も予定している。同じ価格で、Play Passと呼ばれるカジュアルサブスクリプションだ。これも、今週中には発表されると思われる。競争が起きているということはよいことだが、そこに日本企業がコンテンツを提供する1企業としてしかいないのは、いささか寂しい。

<Apple TV+>

Apple TV+は11月1日(日本時間)から提供されるサブスクリプションサービスとなる。
7日間の無料トライアルがあり、先に書いたように9月10日以降(日本だと11日かもしれない)にハードを購入した人には、一年間無料券(特典)が提供される。これに関しては、既に一部で対応が始まっているが、一部他社テレビなどでも対応を広げていく方針になっており、AppleがiPhoneやiPad、Macでの囲い込みを止めた初の本格的な定額サービスになりそうだ。その変化の方に私としては注目している。

即ち、これに関しては本気で世界を取りたいと言うことだろう。ただ、コンテンツ全般を見る限り、100を超える地域で提供を始める割には、アメリカンなコンテンツしか発表になかったのは気に掛かる。他の動画配信サービスの場合は、同時展開が広い場合は、ワールドワイドで有名な海外コンテンツもいくつか出したりするからだ。まあ、Apple TVそのものにはそれ以外のコンテンツもあるが、激化する動画配信で生き残れるかはこれから、各地域に特化したコンテンツを如何に生み出せるかだろう。

ちなみに、日本ではdplay(完全広告制の無料配信)が先日からサービスを開始しており、既に日本オリジナルのコンテンツ提供も発表済みである。
同時展開は確かに素晴らしいと思うが、MicrosoftやGoogle、Netflixなどは、こういうサービスは順次展開をすることも多い。その地域では別に展開日をずらして発表をするというものだ。そうすることで、コンテンツの充実をその地域に特化してアピールするわけだ。ジョブズ時代にも実はそういうケースがあったのだが、それがちょっと気になるところである。


<スマートフォンは予想通り>

PCスマホ系の記事にはスマートフォンの話題が並んでいるが、昔のように皆がリツイートしてお祭りをするような雰囲気はない。
気になったのは、ケータイWatchの記事にあるGPS/GNSSという点だが、ロシアのGNSSであるGLONASSの事だと思う。GNSSはGlobal Navigation Satellite Systemの略である。一部範囲の測位を支援または管理するみちびき(QZSS)のようなRNSS(RadioNavigation Satellite System)と、GPSなどのような全世界をカバーするGNSSがある。

尚、iPhoneがサポートしているGNSS/RNSSは、地域により制御が変わるかも知れないが、GPS(A-GPS)、Galileo、GLONASSである。RNSSはQZSSをサポートしている。サポートしている測位信号は先記載順にL1C/A、E1C、G1C、L1C/Aである。そのため、センチメーター測位は出来ない。
GNSS_Beidou(今年からGNSS入り)とRNSS_NAVICはサポートしていないようだ。

CPUは6コア、GPUは4コア、NPUは8コアとなる。
11ProMAXとProはディスプレイがOLEDでメモリー6GB、11がLCDモデルで4GBのLPDDR4X。
バッテリー容量は11ProMAX/3,500mAh、Pro-3190mAh、11-3110mAhとなるようだ。
そして重量は重い、226g、188g、194gである。

上記を見て一つ確かなことは、バッテリー面の進化がiPhoneでも急速に進んでいるという点だ。
OSも含めて電源管理を徹底したiPhoneがXperiaのバッテリーに追い越しをかけたと言える。日本のメディアソニーを甘やかしすぎるからこうなる。ソニーは既に個性とか言っている場合じゃないはずだが……。一応書いておくと、Xperia 5は3,140mAhで、Xperia 1はグローバルモデルで3,330mAh(日本は3200mAh)である。


後は、日本は十分記事が出回っているのでそれをバラバラ見ていけば大方分かるだろう。

別に凄い事はなにもない。だから、発表も結構簡素なものだった。しかし、国内ではこっちの方が大々的なのである。


<iPadはお安いモデルが刷新>

iPadは低価格モデルが刷新された。

ディスプレイが10.2インチになり34,800円~となった。廉価モデルなのでSoCはA10 Fusionであるという点に注意して欲しい。そのため、保守サポート期限が来年出るであろう上位に対して1.2年程度(SoCの最新はA13なので)短くなりそうだ。
それ以外の点では、Androidではタブレットそのものがほぼ駆逐されているので、これはタブレットが欲しい人にはよい製品だ。


<堅実に進化するも……個人的にはそこじゃない>

Apple Watchは、あまり話題にならないがこれでも、世界で最も売れている時計ブランドになっている。

今回シリーズ4と同じでHermès(エルメス)とのコラボを継続している。

そして、スポーツウォッチとしての用途が広がっていることもあって、NIKEとも継続コラボしている

国際緊急通報への対応や、周期通知&管理機能(サイクルトラッキング)に適したアプリへの対応強化が図れている。
また、Allways On Displayで18時間稼働する低温ポリシリコン酸化物を採用した有機ELディスプレイ(OLED)を採用したにも関わらず輝度は1000cd/㎡を維持しているという。ディスプレイオフにすることが出来るのか分からないが、オフに出来るなら、24時間以上戦えるだろうか?個人的にスマートウォッチは48時間ぐらいは最低欲しいところだが……ここがずっと変わらない。



全体を見るとこんな感じである。Appleが売り込みたいのは、スマホなどよりも、定額制のサービスであるのはもう確実だ。凄く気合いを入れているのが分かる。後はどれだけの人が加入し、継続してくれるかだろう。米国では結構取れるかも知れない。他の国は、特に映像においてコンテンツ内容で地域毎のコンテンツ調達、制作がどこまで進むかに掛かっているだろう。AmazonやNetflixなどは既に日本コンテンツも広げている。Appleが定額専用でかつAppleにしかない各国向けコンテンツをいくら供給できるかが鍵になりそうだ。

一方で、日本では記事が増えがちなスマホの方は、バッテリー容量やカメラを増やした分重たくなっているといったところだろう。あまり、目新しさは感じない。
見た限り無難な形(デザインは3眼になるとちょっと……)に収まっており、爆発的に売れることもないが、買替え需要はある程度満たすだろう。新規を満たすかというと、価格が下がるであろう前の機種が支える感じだろうか?

親がAppleで子が親のiPhoneを貰い受けることはあっても、このiPhoneをこの価格で買おうとなるかは親の財布次第だろう。日本で世界No1のGalaxyが売れるとは思えないが、OPPOやASUS、SHARPなどに流れる人は多くなるかも知れない。少なくとも3眼のProにおけるあのカメラ並びは女性受けするかが微妙だ。

あれは、最近のiPhoneは女性にばかり売れるので男性を狙ったのかもしれない。当初から噂されていたが実際に出てみると女性からの賛否はかなり厳しいかもしれない。まあ慣れれば気にはならないだろうが……。

後は、Lightning端子はまだ生きているのも、ついにりんごっ子まで酷評を始めつつある。流石にそろそろType-Cにすべきだろうというのは、iPad Proの一部で採用したときから誰もが思っていることだろう。

こういう点を踏まえても、AppleのiOSというOSとアプリ環境を高く評価する人はそれを選ぶことになるわけであるが、革新的なものが出せずに苦しんでいる中で、iPhoneをあまり強く示さず定額コンテンツに向かうという選択肢は正しいだろう。

尚、先に書いたように国内だけで見ると相対的にAndroidの最上位モデルの一角であるソニーモバイルのXperiaが基本性能の代表格であるバッテリー容量で追いつかれ抜かれてしまったという無残な状態になっているので、キャリア向けのハイエンドとして見るとAppleは日本では今もよい選択肢になっているように見える。

他のハードウェアは必要性があるかどうかで選ぶものだ。

iPadの低価格版はSoCが過去の製品になりそれ故に保守期間は短くなることが予想されるが、タブレットが欲しい人には選びやすい価格である。
Watchは、機能などでの進化があるが……充電サイクルを18時間基準にしているのが、もう少し何とかした方がよいのではないかなと思う。まあ、それでもNo1に売れているから、その必要はないと考えているのかもしれないが、そろそろコラボエディションより、バッテリが長持ちする製品と、ハイエンドとに分けた方がよい気がする。この辺りで市場が求めるものを探り切れていないのが、現Appleの問題点かも知れない。





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