Skylake MAを越えたAMD Zen2 Micro-Architecture。

PC Watchの記事である。Core i7シリーズやi9シリーズに使われるSkylake Micro-Architecture(Kaby LakeとCoffee Lakeも量産化プロセスが異なるだけで同じもの)は、x86-64の最高峰として2015年から4年間に渡ってその頂点に立ち続けてきた。しかし、AMD Zen Micro-Architectureの登場によって、価格対性能という領域は崩されたのが、2年前の2017年3月だった。

あれから2年、遂にSkylake MAは完全にAMDに抜かれる日が来た。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1186695.html


<4年も停滞したIntel>

まあ、むしろ驚きなのは、AMDが凄いというよりIntelのプロセス技術が完全に止まって4年も経過していることだ。その方が、驚きである。Intelは今年ようやく10nmをスタートさせるが、AVX-512F以外の面で大きな進化が得られるかは分からない。

それどころか、今Intelはハードウェア設計に対して脆弱性の問題も抱えており、サイドチャンネル攻撃手法が、年に数件のペースで見つかっているという、深刻な状況にある。

そこに、AMDがZen2でSkylake を越える製品群を出すというのは、乗り換えるには十分なインパクトを与えていると言える。一般ではこれが広がることは少ないだろうが、上位ユーザーは、これでZen2への乗り換えを進めるかもしれない。
IceLakeを待ってまで選ぶ理由も特にないからだ。Ice Lakeは最近発覚しているいくつかのサイドチャンネル攻撃に対して、回避が出来ていないだろうと言う話もでており、それが購入した後に新たな脆弱性に繋がれば、結果的に対策で性能が下がることも間々ある。その方が、多くの顧客は嫌なのである。


それなら、Skylakeファミリーよりは性能が高いZen2の12コアを選ぶという人も現れるだろう。いや、AMDのプロセッサはお安いこともあり、AMDの価格設定が今回発表された最上位(3900X)でも$499となっている点を考えると、IceLakeも容易に市場を取り返すことは出来なくなるかも知れない。それだけ、Intelは止まりすぎたということであり、信頼を毀損してきた訳だ。まあ、ライバルが弱い間に、殿様商売で価格を上げてきたのも響いている。


<AMDの正式発表は七夕>

予てからの予定通りで上位は12コアである。

Ryzen 9 3900Xは、12C/24T、3.8-4.6GHz,6MB L2/64MB L3、105W TDPで499ドルとなる。
Ryzen 7 3800Xは、 8C/16T、3.9-4.5GHz,4MB L2/32MB L3、105W TDPで399ドルだ。
Ryzen 7 3700Xは、 8C/16T、3.6-4.4GHz,4MB L2/32MB L3、 65W TDPで329ドルだ。

ちなみに発表された比較では3900Xと Core i9-9920Xで、Cinebench R20においてシングルスレッド14%、マルチスレッド6%ほど高速だったそうだ。尚、Core i9の基本性能は以下の通りである。
Core i9-9920Xは、12C/24T、3.5-4.4GHz、19.25MB L3、165Wの製品でAVX-512F対応である。


まあ、製品が出てこないことにはこれが本当に正しいのかは分からないが、まあ、少なくともIce Lakeが出てくるまでは確実にこれがx86最強を取ることになる。AVX-512F自体が発熱の割に、一般向けアプリケーション市場では使われていないことも考えると、AVX2までの性能においてAMDの数値が高いなら、Zen2の方が魅力的かも知れない。

そして、この製品は7月7日に投入される。今年の夏はAMDにとって最高の暑い夏になりそうだ。
https://www.anandtech.com/show/14407/amd-ryzen-3000-announced-five-cpus-12-cores-for-499-up-to-46-ghz-pcie-40-coming-77


<RADEON RX 5000>

もう一つAMDはRADEONにも新しいラインナップを加えた。型番はとりあえずRADEON RX 5700から投入されるようだ。開発名称はNAVIで、ハードウェアによるレイトレーシングはサポートしていないが、nVIDIAのRTX 2070より性能は上ということだ。
https://hexus.net/tech/news/cpu/130967-amd-announces-navi-gpus-3rd-gen-ryzen-cpus/

RADEON Ⅶでも書いたがこっちは型番が迷走状態にある。Vegaから、一体どれが上位なのかは良く分からない状態が続いているからだ。

今回の5000シリーズが出たことで余計に、訳が分からない状態になったと言える。それだけ、GPU事業は迷走が続いていて、開発がnVIDIAより順調では無いと言うことを示しているように見える。まあ、AMDのGPU事業は業績も悪いので、仕方がないのだろう。

まあ、そういう点で言えば、GPUはRTX 2080が価格も圧倒的に高いが、最強という状況に変わりはないということだ。

そして、RTX 2070とか値段もだいぶ下がってきているので、5000シリーズの登場でもう一段下がってくれると、RTXを買いやすくなりそうだ。ゲーマーの多くはソッチを期待している可能性が高いだろう。







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