Microsoft Edgeはどこに行く。IE互換モード搭載へ。

ITmediaと窓の杜の記事である。Chromium版のEdgeがIEモードをシームレスサポートするという記事だ。Web行動解析に対するブロック機能も強化されるようで、それについても窓の杜では書かれている。これは、結局企業向けのシステム入れ替えが進まない現状があるということを意味している。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1905/07/news050.html
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1183010.html


<オンライン上はChromiumで十分でも……イントラはIEが必須>

これは、端的に言えばオンラインのサービスはほぼWebサイトの殆どがGoogle ChromeやMozilla Firefox、Apple Safariで動く中で、企業内の勤怠管理や施設予約などをするオフラインシステム(イントラシステム)は、未だにその刷新が進んでいないことを意味している。

まあ、大企業ならまだしも、中小企業や、利用頻度の低いシステムだと全てを刷新するのは骨が折れる仕事である。予算も限られる中で、攻撃をうける見込みもないクローズドネットワーク配下まで最新化するより、今のままで十分ならその方が新システムトレーニングやサポートなどの負担も考えるとよりよいと言える。

だから、IEはWindows7が終わる。2020年の段階で消えることはなく、Windows8.1が保守を終える2023 年 1 月 10 日を過ぎてもきっと完全には消せないとマイクロソフト社は見たのだろう。

そこで、IEモードをEdgeに残すことにした。もしかすると、そこにEdgeHTMLから、Chromiumに移行した理由が隠れているのかもしれない。まあ、Trident(IEのレンダリングエンジン)をEdgeHTMLで利用してしまうと、結局IEに戻ったのと変わらない(実際には動作する層は変更するはずなので違うだろうが、見かけ上の差が無くなってしまう)。

その上、開発コストやサポートコストは嵩む。

だから、最先端の保守部分はChromiumのオープンソースプロジェクトに任せて、Tridentの資産を残す方向だけで、保守することにしたのかもしれない。その方が個性は出しやすい上に、開発コストも安く済むからだ。

発想としてはそんなところだろう。結局、EdgeHTMLはシェアを挽回するには至らなかったこともあり、今でもマイクロソフトのブラウザに必要とされる部分を、Edgeに組み込んだ方が得策だ。これは、そういう合理化と個性を組み合わせた発想である。


<IEの呪縛はEdgeのシェア増に繋がる?>

因みに、このIE呪縛がある意味ではEdgeにとって潜在シェアの上昇に繋がるかも知れない。
インターネットで積極的に使われるかは分からないが、少なくともイントラ内でIEが無くなっていっても、IE相当の動作をするEdgeが使われることになるわけで、それを使う人が増えれば、インターネット環境でもそのままEdgeを使ってくれる人を掘り起こせるかもしれない。

それが、マ社が欲しい流れなのかもしれない。










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