auの新プランの大半は失敗か?……メリットが明確なプランはフラット7プラスのみ。

本日付で3キャリアの比較プラン表(5月15日夜時点)の誤りや足りない部分を修正した。これでたぶんプランの誤りも、制限についての未確認点も無くなったと思われる。だから、3キャリアの料金について最終評価を書こうと思う。
正直、ドコモの時の方が調べるのは簡単だった。あれは殆どの場合、端末の割賦が切れてしまえばお得になったからだ。

auは同じプランが変わったりバリエーションが追加されただけなのに、お得になる人とならない人が、混じり合っており酷い物になってしまっていたからだ。

以下の過去記事で全体の表(最新版)は掲載している。
https://powerpro.at.webry.info/201905/article_12.html

ここでは、そのうちの通話定額なし(30秒/20円)だけに限定して表を掲載し、書こうと思う。

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上記がフル版の表だが分かり難いので、「通信カウントフリー」と「適用可能な恒久割引(円)」、「割引種類別料金内訳(永年料金※)」の項目をカットしたバージョンを作ってみた。これでだいぶスッキリ見られるはずだ。

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これと、ネット記事各社がauの料金担当なのか、広報担当なのかへのインタビュー記事と、これまでのauの決算や発表会での質疑を元に料金を考えていこうと思う。


https://ascii.jp/elem/000/001/858/1858412/
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1905/15/news094.html
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1905/15/news131.html
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1905/16/news059.html
https://ascii.jp/elem/000/001/765/1765815/
https://japanese.engadget.com/2018/11/01/au-3/


まあ、上記の記事を全部読めば分かるが、auは元々、my割や家族割の2年契約による値下げをauピタットとフラットで終えており、今回の値下げと称するサービスプランの発表も、今までのピタットやフラットに対しての値下げではない。
単純に、LTEフラットやデータ定額に対する4割の値下げと称しており、厳密に言えばドコモがやったから、auも何か発表した方が良いと思ってドコモ対抗料金のつもりでやった。後は、LTEフラットのユーザーがまだいるので、それにメッセージを送るためにやったということだ。

即ち、本当はやりたくなかったということだ。そして、残念な事にそんな姿勢だったから、多くの人々は疑問に思ったわけだ。何が安くなっているのか分からないし、むしろ高くなっているプランもあるじゃないかと……。実際に、料金プランに対する割引き相当額を見ると分かるが、auは単独契約ならピタットで値上がりしている部分が見られる。データバイト単価など激烈に上がっている物もある。

これは、スマートバリューの値下げ幅が、ピタットの一部で半分(1000→500円)に落ちているのが影響している。その上、テザリング料金を通信費用に含んだにも関わらず、20GBのピタットを廃したことで、それでテザリングできるの?冗談だよね?というプランを生み出した。

この結果、最もLTEフラットからの変更、契約が進んでいたはずのauピタットプランの利用者から見れば、新ピタットに移りたいと思えない状況を生み出し、今から移る予定の人はどれがお得なのか混乱しかねない状況を生み出した。

こうなった理由は至って簡単だ。ユーザーの多くは7GB近辺をうろうろしていることが多いという理由で、7GBのフラットにSNSのデータカウント無料と規制時300Kbps(これまでは128Kbps)の通信増速を加えそれを売り込みたいと思ったことが理由だろう。これがauの中で唯一お得なサービスとなった。

もう一つ理由がある。たぶんauはデータ通信量を増やしたくないのだ。だから、7GBに留めるサービスに力を注ぐことにしたのだろう。データMAXが相応に売れるとでも思っているのかもしれない。

まあ、一つ一つのプランを詳細に見ていくと次のようになる。


<データMAXは完全に名前負け>

データMAXは発表した直後には凄そうだと思ったが、現実には厳しいだろう。どれだけ、情報弱者を掴めるかが鍵だ。場合によっては、ソフトバンクのギガモンスター+やNTTドコモのギガホに移った方がお得だからだ。何故そう断言できるのかというと、

・テザリング容量が20GBしかなく、その場合の速度制限は128Kbpsであること。

これはソフトバンクのプランもドコモのプランもそれ以上のプランだ。ドコモは30GBで超過しても1Mbps通信だ。
ソフトバンクは、50GBある。割引きを適用しない場合で換算すると、料金はテザリングを含まないならソフトバンクの方が300円auより安く、テザリングを含んでも200円しか変わらない。ソフトバンクはスマホ通信も込みだが、50GBとauより容量が多いにも関わらずである。


・スマホだけ無制限でも本当にそれほど通信するのか、また3日で約6GBに達すると過重(帯域)制限があるのはMAXなのか?

ドコモにはこの過重制限がない代わりに30GBで速度制限がある。それも1MbpsなのでSD水準であれば動画も見られるだろう。
ソフトバンクは50GBで制限に達するが、その代わり動画とSNSはAbema、Youtube、Huluなどでカウントフリーとなる。netflixやAmazon Primeなどが入っていないため、そこで容量を食う人もいるかもしれないが、いくつかの動画SNSサービスがカウントフリーになると容量消費はかなり減るだろう。
対して、auは3日前後で6GB程度の通信をするとHD動画は見られる程度としているものの速度制限に入る……果たしてどうなのかは考えないといけない。

何より、Wi-Fiを使わずにスマホだけで、通信するデータ量が50GBを大きく超える人が、どれほどいるのかも考えないといけない。屋外でも今はフリースポットWi-Fiがあるので、それを使う人も多い。そう考えると、この月額料金で、且つテザリングが20GBしか出来ずこれを契約するのがメリットなのかは考え物だ。

テザリング機能がショボいくせに、それを含んでしまい。お値段も他社と比べてMAXなので、名前負けしている。これなら、いっそテザリング料金別で500円~1000円でも下げ、スマホMAXとでも命名した方が評価は上がっただろう。


<新ピタットは完全に劣化版>

新ピタットは完全に旧版の劣化版である。特にお一人様契約者で且つステップ1辺りで抑えている人には朗報はない。

ピタットは3段階のデータプランになり、1人契約時の恒久割引きが、auスマートバリュー適用時に半分に減額され、その分を3契約や2契約時の割引きで補った。これ、auでは最もLTEフラット等からの契約率が多かったサービスだったが、ドコモより格下げし、しかもドコモと同じ縛りを与えたのだ。

そして、一番の問題は、最大容量が20GB→7GBに減ったのに、テザリング料金を月額料金に含んだことだ。
今までが7GBで、テザリング料は含んでいなかったから、20GBにしてテザリング料金込みにしたなら、分かるのだが、これからはテザリングする人も多そうだからと言いつつ、最大容量は減らすというのは、矛盾でしかない。

さらに、ドコモが4ステージなのに、auは3ステージに減らせば、お得感を得られる部分はドコモより減る。
これなら、ドコモに移った方が安いなんて思う人も出てくるだろうし、お一人様には値上げとなることもあるのはただただ痛々しい。

まあ、これはNTTドコモを真似たという側面もあるが、もう一つのプランの引き立て役にするつもりでやった面もあるのかもしれない。ただ、完全にそのプランの良さを打ち消す発表になったが……。


<フラット7GBプラスは唯一の魅力だが……>

唯一真面だったのが、フラット7プラスである。ただ、インパクトはかなり弱い。これは、制限速度の緩和128Kbps→300Kbpsと、7GBの高速データ利用、さらにSNSのFacebook、Twitter、+メッセージのカウントフリーが込みとなる。

大手スマホキャリアにおける7G契約では、最も安く利用できるので、その近辺のデータ量を消費する人には魅力的だ。ただし、5GB以下なら、ドコモの方がお安いかもしれない。7GB以上(ちょっと越える程度なら別だが大きく越える)なら今の旧ピタットやフラット20の方が良いだろう。即ちあまり適用範囲は広くない。

auがこれを発表したのは、auのピタット利用者の中で、4GB~7GBの範囲にデータ量が収まる人が多かったこととLTEフラットからの移行を促すためのようだ。後は、auピタットプランから、5GBのステージを消して、7GBに移らせようと考えたのもあるのかもしれない。

ちなみに、現行のauピタットは5GB以下で7480円(2年契約で6480円、スマートバリューで5480円、テザリングはオプション500円)である。その上は20GBしかないため、一気に値段が上がる。
それに対して7GBのauフラットプラスは、6980円(2年契約、5480円、スマートバリューで4480円)となる。
また、新しいピタットは、7GBで7,480円(2年契約5980円、スマートバリュー5480円)である。

即ち、auピタットで5GB以下~7GBの消費者は、現行より最低でも500円以上必ず安くなる。これがauの今回のプランで唯一にして最大の強みとなる。他社(ドコモやソフトバンク)と比較しても安いので、メリットは大きい。


但し、毎月LTE/3Gデータ通信量が4GB以上~7GB以下なのに、auフラットプラン20やauピタットプラン、LTEフラットを契約している人になる。


<これは1つを除いてどう考えても失敗プラン>

今回のauの料金プランの中で評価を上げるプランがあるとすれば、しっかり調べ上げてやっとフラットプラン7プラスが確かにお得だと分かる程度だ。ただ、それもとても分かり難い。その原因は、au自らが蒔いた種が影響している。ピタットのデータ容量を7GBに抑えたことが起因している訳だ。

あれが、最大通信時のバイト単価を明らかに下振れさせていることで、総合的に見ると、7GBという数字が劣化して悪く見えてしまったのだ。

本来なら、ピタットの最大容量と一致させないか、これだけ(7プラス)の発表に留めておけば、十分今の、auピタットなどから移る理由が出た人が居ただろうし、3人契約プランでもシングル契約でもメリットがあると感じた人は多かったはずだ。特に、LTEフラットからの移動なら尚のこと評価されたはずだ。

もちろん、ピタットから誰もが移るのかというと難しいが、それはそれで良いことだし、今のピタットのままでこれだけを追加しても、十分良い評価を得られた。KDDIは、兼ねてから分離しているから下げないと言っていたのだから。何故、敢えて全体を変えようとしたのかが分からない。本当に利益を求めているなら全部をドコモに合わせる理由などないし、媚びる必要もない。消費者が多少高くても満足しているなら、それでいいのだ。

では、何故やったのかというと、データMAXなどのサービスとのデータロードの兼ね合いでも計算したのか、それとも減収を恐れたのか?そこまでは良く分からない。


とにかく、今回無理に合わせようとしたことで、間違いなくお一人様は他を検討しているだろう特にMVNOへの移行も今より増えそうだ。逃げ始める準備をして居た人の流出も始まるかもしれない。ドコモの前回のプランも、決して良くなかった。ただ、auとは違ってギガホがあったことと、元々家族プランを売りにしていたから、良かった。しかし、auは後から発表したにも関わらず、最上位は制限があるMAXだった。

その上、最も利用者が増えていくはずのピタットは完全にドコモの劣化版になった。7プラスでこれを埋めるのは難しい。


その上、決算では今年度通期は良い予想のようだが、果たして上手く行くのだろうか?
通信だけが全てではないとは言っても、今回の通信プラン発表は、プレゼンの仕方やプランの在り方も含めて、いくつかの悪手を打っているように見えてならない。

特にピタットは、3段に減らして3回線で多めに割り引き、スマートバリューを減額するなら、今のままの方が良い人の方が多いかも知れない。

後は、世間のネット記事書きやテレビなどのマスメディアがどう判断するのかと、auに多いはずのMy割関連のユーザー(家族がauでも自分1人で契約している人)がどう動くかだろう。


まあ、MVNOユーザーには関係ないことだ。







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