AMD ZEN2はテストチップ良好、Intel Ice Lakeは未だ沈黙……変わる立ち位置

来年の年初に行われる2019 International CES(2019年1月8日~11日)辺りで、この2社の立ち位置は変わる可能性も出てきた。AMDは6日の登壇(Next Horizon)で、既にZEN2のサンプルチップの製造を開始していると発表し、その動作も良好であると伝えられる程度に順調だと示したからだ。これは、あくまでサーバー向けの製品を中心に発表したもののようだが、64コア/128スレッドの製品が出ることを改めて示している。
https://techreport.com/news/34242/amd-teases-zen-2-epyc-cpus-with-up-to-64-cores-and-128-threads


しかも、今回ZEN2では、FPU/SIMDポートのバス幅が128bitから256bitへと拡大するため、Advanced Vector eXtentions-2(AVX2)で劣っていたIntelとの性能差を確実に縮め逆転することが予想されている。ZENやZEN+でも、FPU×2でこれらの処理を行いっていた。この時点で比較的健闘できる性能を発揮していたことを考えると、ZEN2でこれが実現されると、Intelのアドバンテージは完全に消え去ることになるだろう※。


※まあ、Intelの場合は、Skylake MAに機能していないポート5(Purelyでは動作している)に512bitのポートと、256bit×2による爆熱SIMDモード(AVX-512F/3.2)も隠されてはいるが、動作しているのはEP(Xeon/Purely)またはXとGPUレスCannonlakeのみである。他は、disableに設定されている。


既にサンプルが製造され始めているということから、量産まで最短で2ヶ月遅くても4ヶ月から5ヶ月以内には量産が始まるはずで、早ければ来年の2月~3月、遅くても8月までには商品が市場に出ているだろう。


<プロセスノードも守勢に回るIntelはどうするか?>

では、Intelに対策はないのかというと、その対策がCascade Lake-APであると思われる。AMDの発表を前に登壇情報を集めて、これを準備したのだろう。しかし、これPC Watchの記事を見れば分かるが、ソケット辺り12chのDDR4メモリーをサポートするという。例えデータセンター向けでも、頑張って3ch~4ch×2(DIMM)だよな。という変な代物である。このフルスペックは現実的とはいえない(不可能ではないが、望ましくはない)代物だが、形だけでも出さざる終えないのだろう。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1151683.html

無理をしまくっていることが既に見え隠れする。ここまでやらなければならない理由というのも、AMDが128 Threadに突入することで、Intelが好業績を上げているデータセンター市場を長期的にとられるリスクに晒されているからである。


しかし、これがサーバーやデータセンターではなく、デスクトップだとこういう戦略が取れるのかというと、難しいかもしれない。まあ、やるとしたらCannon LakeのGPUレス版にKaby Lake-GのようなRADEONのHBM版でも載せれば、出来るかも知れないが、AVX-512FがGPUと競合している可能性が高いと思われる中で、IGPモデルを出荷するのは困難かも知れない。

しかも、来年後半にはIce Lakeを投入すると明言しているなら下手にコンシューマ市場で中間製品を出すのは、尚更厳しい。コンシューマ市場はそうそう買い換えないため、中途半端なものを出して売れて、しかも他社より微妙なものとなってしまうのが一番宜しくないのである。

だから、やるならコアをさらに増やすか……。耐えるかである。たぶん後者だと思うが、もうIntelも下手を打たずに、後半に向けて耐えた方が良いと思うのだが、堪えることが出来ない辺りが痛い。


<来年前半はAMD天下、後半はIntel逆転か?>

まあ、来年IntelがちゃんとIce Lakeを投入できるなら、前半がAMD、後半で若干Intelに軍配となる可能性が高い。Ice Lakeについて、情報も少なくそれほど高性能になる保証はないと思うかもしれないが、Ice LakeはAVX-512Fが必ずEnableで実装される。しかも、ポートも本格的に512bit化が進むと思われるからだ。AMDが256bit FPU/SIMDを実装して追いついてきても、Ice Lakeで再び差は戻ってくる。まあ、512を使うアプリは殆どないのが現状なので、実用では僅かな差に留まるかも知れない。

その先は、既にAMDはZEN2+/3へと移行する事が分かっているが、IntelはTiger Lakeであろうと予想されているだけで、実際にそれがどんな製品なのかは分からない。予定通りなら、Intelは7nmに2020年に移行することで、他のメーカーが5nmに移行できないなら、再びアドバンテージを取り戻せるかも知れない。








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