SDカード(SDメモリーカード/HC/XC/UC)の規格を改めて考える……SDUCとEX対応。

以前、SDメモリーカードの規格について書いたことがある。容量と、バス(接続方式)の規格と、製品速度がどれだけ出るかを示すSpeed Classと呼ばれるものがあり、結構複雑なことを書いたが、SDUCが発表されてからのものは搔いていなかったので、表を示すことにした。

今年に入り、SDメモリーカード規格には、SDUCが追加され、2TB以上128TB以下という膨大な容量を記録できるSDメモリーカード規格が追加された。それに伴いバス方式にもSDEXと呼ばれる規格が追加された。まだ、どちらも商品としては出ていないようだが(2018年11月現在)、来年あたりには出てくるかも知れない。

現在規格として製品登場しているメモリーカードの種類と容量は以下の通りである。
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インターフェースの項目で○がついているものは、製品化されているものである。初代のSD Memory Cardは容量が少ないこともあり、SDIO/SDIFで大半が終わっているようだ。まあ、UHS-I製品もいくつかあったかもしれないが、調べた限りでは見つからなかったので、×とした。

SDHCではUHS-IIまでが製品化されている。ちなみに、III対応と書かれている下記のような商品もあるが、これは後述するがUHS-IIIではない。UHS-Iだ。






では、インターフェース規格(バス規格)について説明しよう。
これまでの規格は以前書いたとおりである。今回追加されたのは、NVM express/PCI express規格であるSD Express(通称SDEX-I)である。SDAではUltra High Speed-III(UHS-III)のv6.00から正統な後継となるv7.00として策定されたものだが、実はUHS-III及びII転送モードはサポートしていない。

これは、UHS-IIの追加端子を使って別の高速転送を行えるように転送プロトコルを変更したためのようだ。
そのため、UHS-IIやIII対応のカードリーダーを使っても、UHS-Iでしか転送できない。
その代わり、EX対応のカードリーダーを使うと最大985MB/sまでの速度をサポートする。


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SDEXが985MB/sを最大速度にしているのは、PCI express×4やNVMeの最小速度をベースにSDホストとの同期の間を取るとこの速度だったのだろう。これでも、スマホやタブレットで使われる内部ストレージの転送速度、UFS2.1 L2(1066MB/s)に匹敵する速度を達成できるようになるが、まだ製品化はされていない。


そして、下は変わっていないが、スピードクラスである。上記したメモリーカードUHS-IなのにUHS-3と書かれているメモリーカードはこれが原因で誤って記載されていることになる。UHSにはバスインタフェースとスピードクラス(理論上保証された速度を出すという明言表記)という2つがあり、UHS Speed ClassにClass U3というものがある。これを、UHS-3と一部で誤表記しているわけだ。

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基本的にSpeed Classで表記される記載は、スピードクラス名を正式に書き込むか、規格呼称で記載するかのどちらかである。即ち、U1、U3やV10、V60、A1などと書かないなら、○○Speed Classまたは○○Classと記載することになる。しかし、UHSではバスインターフェースとSpeed Classの意味が分からない人もいるため、結局混同して表記してしまうケースが目立つようだ。まあ、知っていてやっている事業者もあるかもしれない。


<速度を評価するのに大事なのは何か>

では、メモリーカードを買う時の速度を評価する上で大事なのは何なのかというと、基本的にはSpeed Classの記載である。
現在最も良いのは、V60~V90のロゴが入っていて、A1またはA2のロゴもある製品が最も安定していて高速にデータの読み書きが出来る。

UHS-IやUHS-IIなどのバスは関係ないのかというと、実はUHS-IIやIIIを使えるデバイス(機器)は上位のカメラ製品などに限られている。スマホや家庭用のデジタルカメラ、ゲーム機はUHS-IIに対応していないものも多いのだ。これは、それほどの速度を必要としないという点と、それほどの速度を必要とするストレージ(SDメモリカード本体)は、バイト単価が極めて高く発熱が大きく、消費電力も大きいという欠点があるためでもある。

そのため、大抵のSDメモリーカードはUHS-Iまたはよほど安いとUHS-IロゴのないSDIO/IFに留まっている訳だ。まあ、そもそも、UHS-Iでも最大で104MB/sを達成できるUHS-I-SDR104が利用できる。この速度は、ビットレートで言えば832Mbpsに達するわけで、動画や音声を扱う程度なら、困る事はないだろう。
即ち、カードの速度で考えるなら、Speed Classのロゴを確認することが大事である。

尚、高性能なカードリーダー(SDカードを読み取る装置)を選びたいなら、UHS-II対応やIII対応、SDEX対応の方がお値段も高く性能も良い。






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