突き抜けすぎたCOOLPIX P1000……RX10M4やFZH1とスペック比較。

ネオ一眼タイプのコンパクトデジタルカメラCOOLPIX P1000のレビューが活況になっている。それもそのはずで、遂に望遠鏡並みの光学125倍、デジタル4倍を重ねると、500倍相当(トリミングズームあり)に達する化け物である。重量は、1.4kgもあり、手ぶれ補正は光学式(レンズシフト)の Vibration Reductionで5段相当(35mm換算350mm時)となっている。

ただ、レビューは活況で高評価だらけだが、それに踊らされて良いかどうかは、高倍率の他のモデルと冷静に比べた方が良いかも知れない。
http://www.nikon-image.com/products/compact/lineup/p1000/


<今までにない高倍率は可能性を広げる>

まあ、これまでの機種でここまでズームのカメラはないと思う。それぐらい凄いズームであり、遠くから激写するには最高だ。屋上からスナイパーのように撮影出来るレベルのレンズと言えば、危険な香りもするが、本当に売り出して大丈夫なのか?と疑問に思うほどズームするというわけだ。

購入する人は、決して不正や犯罪行為に使わず用法を守って欲しいと切に願う。
まあ、遠くから動物などを狙ったり、望遠鏡の代わりに使うには最適だ。(視力が弱い私には、まず裸眼で遠くから見つけるのが困難なぐらいのズームである……)そのために、月の撮影例が載っていて、月モード・鳥モードという2つのシーンモードがあるのは面白い。

アクティブに自然環境(ネイチャー)撮影をする人にはもってこいのカメラかもしれない。


<絞りと重さ……>

しかし、このカメラにはいくつかの欠点もある。1つは、絞りである。そもそも、このカメラ、ズーム域では絞りがF8になり、開放(F/2.8)で維持する事ができない。そのため、暗がりでズーム撮影する場合、対象物が移動している場合には、被写体ブレが起きやすくなり、ノイズも多くなる。また、センサーも1/2.3インチとGalaxyやXPERIAのようなカメラ推しスマホに使われるぐらいのセンサーサイズなので、高感度撮影の常用には向かないだろう。

もう一つは、圧倒的な重さである。標準でバッテリーなどを取り付けて1.4キログラムを超えるという重量は、リンゴ5個分(280g換算)ぐらいの重さである。400gの大玉リンゴなら、3個~3.5個分になる。キティちゃんの体重ぐらいである。

ちなみに、一眼のEOS Kiss X9が本体だけで、455g前後で、ソニーの高倍率ズームモデルであるDSC-RX10M4が1095gである。ずっしりくる重さである。WindowsタブレットとType Coverのセットの方が軽いのだから。



<個性的で突き抜けた高倍率だが、突き抜けすぎ>

ソニーやパナの高倍率ズームモデルとの比較表を以下に上げておくので、興味のある人は見て貰うといろいろ見えるものもあるだろう。先に述べたように光学ズームをどこまで高く評価するのかということがかなりポイントになるだろうが、逆に言えばそれ以外で凄いという部分は、商品カタログに記載されているニコンのアプリケーション及び周辺機材や独自に撮影機能に惹かれるケースを除くと少ない。

いわゆる雑誌レビュー的なものや、ファーストインプレッションで撮影すると、凄いと書かれるだろう。しかし、実際に使う対象はかなり限られそうだ。、あくまで、初期レビューは良いが、長く使ってあれもこれもと試していると、徐々に分かるだろう。このカメラの限界が……。それが、ソニーとパナソニックの高倍率モデルを比べても見えてくる。

画像



個人的に思うのは、他のネオ一眼としてスペック比較して見ると、バランスが悪いという印象だ。まあ、お値段は少し安いので、それを加味すれば十分買えるものだろう。その代わり、何を撮るにも大きく撮影出来るという可能性を除いて、最高にはなりにくいカメラでもある。そこをもう少し作り込んでいれば最強と呼ばれただろうに……。

例えば、センサーは1/2.3のBSI CMOSだが、画素数が1600万画素もある。実際に画像を等倍で見ると分かるが、スマホとあまり変わらない画質か、ちょっと低いんじゃないという明るさや画質になる。

そして、絞りなどは書いたので飛ばすとして、ISO感度が全体的に低いのは、センサーサイズと絞りの影響を受けていると考えられる。

地味に痛いのはWi-Fi/無線LANの機能がb/g止まりであることだろう。皆がこれを便利に使うとは思わないが、72.5~150Mbpsのnをサポートしていない辺り、こういうのを使う人から見ると54Mbps未満になるため、帯域面が気になるところだ。
この辺りはカメラと直接関係しないのだが、スマホとカメラを連携させると結構使えると分かって使う人も今は多く、使う人は、無線の帯域不足を気にすることがあるものだ。そういう点で気になるところである。


光学125倍は凄いと思うが、同じ1415gなら光学ズームは80~100倍ぐらいに留めて、センサーを1/1.7ぐらいまで上げると同時に、テレ側の絞りを何とかするともう少し誰にでも売りやすいカメラになったような気がする。

また、無線チップの単価はb/gでもb/g/nでも殆ど変わらないというより、むしろ今の時代b/g専用を探す方が難しい気がするが……。ファームアップで対応できる製品なら、した方がよい。カタログが間違っているんじゃないよねと何度も確認した程だ。


即ち、良い意味で見ると確かに挑戦的な125倍ズームのカメラだ。月モードの搭載で月も手持ちで綺麗に撮れるのは、確かだし、鳥も撮影しやすい。しかし、「撮れる」止まりでもあるのが、10万超えの製品の割にプレミアム画質ではないことを示している。満足するかどうかは、日頃被写体をどこから撮っていて、距離が足りないもっとズームしたいと思った事が何度もあるかどうかに、掛かっていると思われる。










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