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zoom RSS 過去最大“14TB HDD”は段違いの性能……7200rpmと5400rpmとディスク枚数と。

<<   作成日時 : 2018/10/15 08:32   >>

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AKIBA Watchの記事であるが、これは、苦言である。

まあ、確かに7,200rpmでこのシーケンシャルリード・ライトは2年3年前と比べると13%〜17%ぐらい速くはなっていると思うが、1GBで200MB/sに達しないディスクと比較するのはどうかと思う。7,200rpmドライブなら、殆どが2TB〜3TBでも200MB/s超えをシーケンシャルで達成していたからだ。もうかなり以前に……それなのに、5,400rpmを比較対象にしたのかが……謎というより、予算節約したのかなと思ってしまう。残念だ。
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/sp/1147201.html

<比較対象が問題>

そもそも、ハードディスクの速度は、ディスク回転速度、ヘッドの性能、プラッターの密度や枚数、さらにキャッシュ容量などを元に変わっていく。特に、回転速度は圧倒的な違いになり、回転が早いほど性能は2割〜3割変わる。ランダムリードやライトになると倍以上差が付くこともある。
即ち、5,400rpmのディスクと7,200rpmのディスクを比較することは、昔ならナンセンスだった。

まあ、回転速度でどれほど速度が変わるかというテーマの記事では時々比較されていたが、世代比較ではまず違う回転速度は使わなかったのだ。何故なら、大幅に性能差が出るからだ。

今回、当該の記事は一般的なHDDと書いているが、その中で回転速度の差を明確に示す部分は、「基本的なスペックは、ディスク回転数7,200rpm、キャッシュ容量256MB、インターフェイスには6Gbps SATAを採用」という部分と、今回のテストでは、スタンダードHDDの代表モデルとしてSeagate BaraCudaシリーズの「ST4000DM004(4TB/5,400rpm)」をという2カ所だけだ。

CPUやGPUの場合はある程度2つを対比した仕様表を載せることが多いが、それを乗せていない辺りが、ちょっと対比させたくないのかなと思わせる。

では、どこが違うのか見ていこう。

ST14000VN0008は
公称性能:210MB/sを売りにしている。
7,200rpm
256MBキャッシュ
WRLが180
消費電力は1.8A、5.3〜7.9W


ST4000DM004は
公称性能:190MB/s
5,400rpm
256MBキャッシュ
WRLは未記載
消費電力は2.0A、2.5〜3.5W
となっている。

まあ、見れば分かるがディスクの回転速度が全く違い、最初から転送速度が異なるのだ。そのため、比較してはいけないシリーズであることが分かる。いや、比較するまでもなく、スペック表を公開すれば終わる話とも言える。

ちなみに、このクラスで同等の製品としては、3TBのST3000DM002(カタログを見る限り現在も在庫販売中のはず)がある。ただ、これはキャッシュ容量が64MBと少ないため、息切れしやすいという特性がある。それでも、200MB/sは軽く超えるはずだ。また、2TBのST2000DM008と比較すると220MB/sで7,200rpm、256MBキャッシュなのでもっと面白い比較になったかもしれない。2TBが高速なのは、プラッター枚数が少ないため、高速回転時の欠陥率が上がりにくいという特徴があることと、2TBクラス以下だとシステムドライブとしての利用が多くなるため、速度が求められるというのもある。

さらに、1TB以下とは違ってプラッターの密度もバランスが良い。即ち、2TBは高速化するのに相応しいディスク容量にあると言える。まあ、これは結構前からあまり変わっていない。昔は、プラッターの成長とヘッド性能が同時に上がっていたので、高密度化すれば速度が著しく上がっていたが、今はそれが停滞しているので、ここ数年は3.5インチだと1〜3TBの範囲が安価なモデルではベストパフォーマンスになることが多いのである。

尚、4TBで速度を考えるなら、ST4000NE0025(IronWolf Pro)を選ばないと厳しい。



<比較対象物の選定は重要>

SSDの普及が進んでいることや、それの進化が激しいため、ハードディスクの差はそれに比べて穏やかで仕様表など調べる人は近年少なくなった。だから、一般的なディスクと比較する場合に、どの容量を選ぶかを考えることも今の記事書きは少ないのかも知れないが、最も大容量を評価するなら、下位のモデルもそのクラスで最大容量を比較するべきだった。即ちST8000DM004と比較すべきだった訳だ。

それなら、この評価でも書き方さえ考えれば、多くの人が納得する記事が書けるだろう。

これは、プラッター枚数が増えるほど、回転速度を上げるのは難しくなり、プラッターの同期を考えると精度を上げないと欠陥率が上がるため、7,200rpmのディスクだから速いという書き方に繋がる。しかし、中途半端に4TBのディスクと比較したことで、プラッタ枚数も中途半端な製品となってしまい。しかも、回転速度も遅いという一体何を比較したいのか分からない代物になってしまった。ST3000DM002やST2000DM008と比較すべきと言いたくなる人も出てくるだろう。

ここがこの記事の勿体ないところかも知れない。まあ、SSDばかりが評価される中で、HDDも時々こういうベンチ記事が出てくるのは嬉しいが、何だかな〜と思ってしまうのは、手元にあるお手軽なディスクと比較したのか、メーカーから依頼されたのか分からないがそのどちらかの中で、スペックが近い物、または比較した際に説明のつくものを選ばなかったことにあると思われる。同じ普及モデルでも、ちゃんと選べばこの評価はかなり有意義なものだっただろうが、この記事になったことで、しっかりディスクの本質を知る人から見れば、当たり前の差にしか見えないものになった。


参考データ情報は以下を元にしています。
https://www.seagate.com/www-content/datasheets/pdfs/ironwolf-14tb-DS1904-10-1807JP-ja_JP.pdf
https://www.seagate.com/www-content/datasheets/pdfs/3-5-barracudaDS1900-11-1806JP-ja_JP.pdf


ちなみに、Seagateで大容量を選ぶなら、速度では6TB以上はironwolfを選ぶべきだろう。
一方で4TBはironwolfでもBarraCudaでも速度面では大差が出るとは言い難い。これは、2018年現在の話であり、今後登場するディスクの話ではないので注意して欲しい。また、3TB以下だと7,200rpmがある分、速度面ではBarraCudaの方が優位だろう。
一方で、ironwolfは若干世代差(ironwolfは世代交代の間隔が長い)もあるためか、回復不能エラー発生率が高いものもあるが、長期運用性に長けているという点が強みとなる。








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