保守終了ラッシュが終わったAndroid……4.4、5.0、5.1は終了済み。

Google AndroidのAOSP情報を久しぶりに調べたのだが、どうもこの9ヶ月ほどで一気に3バージョンの保守が終わったようだ。

昨年から今年に掛けて終了したAndroidのバージョンは以下の通りである。

Android 4.4.4 (2017年10月のアップデートで保守終了)
Android 5.0.2(2017年11月のアップデートを最後に終了)
Android 5.1.1(2018年3月のアップデートを最後に終了)


となっている。

尚、この間にあるマイナービルドのバージョンに対するHotfixは既にずいぶん前から供給されていない。
また、4.4.4より古いバージョンのアップデートは、
AOSPのHotfix更新ルールが変わる以前、2014年12月以前の段階で切り捨てられている。


<遂に保守の終わったAndroid 4.4.4>

Android 4.4.4の保守期間は、とても長く、4.4.4の登場から約1381日もあった。(アップデートが最後に行われた月の末尾換算で集計。)Android 4.4.0からアップデートをし続けてきた製品だと、1461日にも達する。これはちょうど4年である。これほどの長さになった理由は、仮想マシンであるDalvikのサポートが、Android 4.4.4で終わったため、ARTが普及を完了するまでの中継ぎとしてこれだけの期間が必要だったということが大きいだろう。
5.0からはARTになり、最初の出だしに躓いたこともあり、これは長く保守が続くことになった。

とはいえ、実際にそれだけの期間、保守が行われたスマホがあったのかというと、実はメーカーモデルや市販モデルでは4.4.4でのAndroid本体側の保守は既に、もっと以前に終わっているケースが多い。完璧なアップデートを提供していたのは、GoogleのNEXUSシリーズぐらいであり、他の製品は、今持っていてもアップデートは何年も来ていないだろう。それが、Androidの「悪い」ところと言える。

今後、Xperia XZ2からはソニー製品が、NEXUSと同じ速さでアップデートを適用していくとしているが、本当に出来るのかは分からない。そういう話は過去に何度もあって、そして未だに実現されていないからだ。


それから、5.0系の方も1070日以上の保守を提供し続けたようだ。これも3年以上ある。これも、アップデート保守がちゃんと最近まで行われていたならばだが……。

以下は、保守が終わった4.4.4~9.0Pまでの状況リストである。
AOSPにある開発署名を元にし、サポート終了の日付は、毎月のアップデート内容を確認し、そのビルドに対応するアップデートがなくなった月から後は終了としている。また、AOSPでのHotfix更新終了を明示されている場合は、その限りではない。
画像



<次に保守が終わるのは6.0で今年暮れから来年か?>

今年中にたぶんAndroid 6.0の保守が満了すると思われる。そして、来年の春頃に6.0.1が満了するのではないかと思われる。これらの製品も既に6.0は1000日を超えている。今日で1025日である。たぶん、今のペースなら、来年3月まで保守されれば、Android 6.0→6.0.1の最長保守期間は1273日となる見込みである。

そう考えると、1200日~1300日辺りが1バージョン(メジャーバージョン)の最大保守サイクルになるのかもしれない。何度も言うが、この保守期限はあくまで各メーカーがちゃんとマイナーアップデートをしてくれればの話だ。お安いスマホは、今でもOTAのマイナー更新を行わないケースが多い。

まあ、大手メーカーのソニーやらサムスン、OPPOなどは頑張り始めているが……まだ成果は少ない。

では何故、今年度で終わると見られるのか?それは、日数の話もあるにはあるが、6.0はネイティブ32bitコード実行が許される仕様が随所に残っている。7.0以降はAOSPのルールに従って開発されていればそれが出来ない。その辺りがあるため、来年には切りたいという話は以前からあった。


<Google Playの対応アプリも減少中>

ちなみに、Google Playも今年になってから既にAndroid 4.4.4迄をサポートしている製品が激減しはじめた。昨年は、バージョンの下限として4.1~4.4.4をサポートしているものがゲームなど重い物を除けば結構あったが、今年はSNSやカメラなどのアプリ、さらには映像再生アプリなどで急速にAndroid 4.xのサポートを終了させ、5.0系へと移行している。

これは、Dalvikのサポートが終了したことによると思われる。

今後は、5~6世代がいつ頃から外れていくかだろう。開発ステータスからみれば、4.4以前はかなり以前にサンプルコードの出荷を止めている割に長くサポートされたが、これは紛いなりにもHotfixがあったからでもある。5.0以降はサンプルの出荷などを止めてから、4.4と同じぐらい対応アプリが出続けることは無さそうで、Googleもその気はないと思われる。その理由は、セキュリティ攻撃を生み出しやすい環境になることと、既に真面なメーカーなら、メーカー側の2年アップデート体制もある程度整っているからだ。

私の中で、もし保守が少し伸びる製品があるとすれば、Android 7.1.2か、Android 8.1だと思っている。特に後者は、NEXUS6Pや5Xの最終アップデートがそこなので、まあ利用者が多ければ頑張るかも知れない。6.0も結構利用者は多いが、日数的に見ると既に1000日オーバーに達しており、5.0の保守サイクルを超える勢いである。

そう考えると、アプリも6.0と5.1までは同レベルで終わらせたいというのが、本音かも知れない。


<Androidの保守は長くなったのか?>

さて、ここで問題なのは、Androidの保守は以前より良くなっているのかということだ。iPhoneのアップデート保守サイクルは現在5年である。しかも、メジャーアップデートベースで5年となっている。

それに対して、Androidのメジャーアップデートは大抵のメーカーで原則2年としており、希に3年行われるぐらいである。ちなみに、安物のAndroid端末はノンアップデートで推移するものが今でも結構あるので、気をつけて欲しい。


例えばGoogle NEXUS 6P/6Xの場合は、2015年9月29日に発売され、現在最新のAndroid 8.1 Oreoを利用できる。たぶん次の9.0 Pへの更新は出来ないと思われるが、8.1 OreoのAOSP保守が終わるのは、2019年3月期までに6.0が終わり、その翌年の20年に7.xが終わる。そしてその翌年になるので、今の流れだと2021年末から2022年3月期だと思われる。
即ち、メジャーアップデート2~2年半、保守更新が2年~2年半のサイクルとなり、iPhoneとさほど変わらない。iPhoneは全てメジャーアップデートという差があるものの、後半になると使えない機能も出てくるので、似たようなものである。

ソニーやサムスンなどもだいたい同じサイクルであるが、約1年ぐらい今の所短いサイクルの4年程度で、且つアップデート更新のペースが少し遅い。これを、Xperia XZ2からAndroid 9.0 Pでは改善するとしている訳だ。

即ち、GoogleのPixel/Nexusスマホを除けば、まだ劣っているが、言い分どおりならまもなく改善する。

ただ、GoogleのAndroidはセキュリティソフトを使えば、Google Playでのレーティング(ここでいうレーティングはAPI Levelのサポート)が許す限りは、ある程度守られるという利点はある。AOSPで情報が開示されているため、攻撃のパターンも読みやすいのが利点である。iPhoneではこれが容易ではない。


<AOSPのサポートが終わるとどうなるのか?>

ちなみに、2015年の旧ブラウザのサポート終了騒動で、問題になったことだが、AOSPのサポートが終わるとセキュリティ上危険になるという話と、ならないという話が今でも混在している。ならない派は、キャリア保守が行われているとか、Google自身が保守しないだけで、情報は開示されるからメーカーでやってくれるなんて記事がある。

一方で危険になる派は、保守が終われば当然穴が増えるという発想である。実際に現実としてどうなのか?というと、危険になるが正しい。

キャリアやメーカーで保守が行えるというのは、AOSPではしないけど、やりたいならメーカー側で勝手にやってくださいよということである。これを、元にキャリア側でAndroid 4.3以前の保守が行われた事があるかというと、あの後にアップデートが大量に行われたという話は聞かない。

実を言えば、メーカー側もあれから説明書や同意書に、セキュリティに関しては過信せずに管理してねという記述をより強めた。じゃあ、メーカーの保守期限というのは何かというと、単純に言えば部品の交換期限だ。

故障した時に、修理が出来る。ウィルスに感染してファームが死んだとしても、修理代替で同じ機種が出せたり、同じ機種に交換できるのがその期間というわけだ。感染しないようにアップデートを保証する期間では決してない。

まあ、そもそも、メジャーアップデートやマイナーアップデートが行われていても、感染しないとは限らないのだが……。

AOSPのサポートが終わると、必然としてセキュリティは甘くなる。それでも使い続けるなら、セキュリティソフトなどを入れてしっかり自分で守るか、なるべくブラウザでのアクセスはしないなどで、対応するしかない。


<これからのAndroidは4.4.4のようには……>

たぶん、今後のAndroidの開発サイクルは4.4.4のようにちょっと長めにサポートとは行かせたくないだろう。行かないかどうかは別として、そういう異例のサポートはしたくないはずである。それをやってしまうと、保守コストが嵩み、穴が出来やすくなるからだ。

Googleの本当のところは、AOSPの開発にもっとメーカーが積極的に入ってきてくれて、NEXUSやPixelと同じ速度での更新サイクルに賛同してくるメーカーを増やしたいというのが、本音だろう。そうしないと、Apple等と比べた時の信頼性が伸びにくい。

ユーザー満足度を上げるには、マイクロソフト社のWindows Updateにもっと近づけなければならない。Windows Updateはある意味やり過ぎの域にあるが、あれがセキュリティと不具合がなければユーザー満足度を高めるのは確かだ。Googleは今それを模索している最中である。

それが出来れば、4.4.4のようにユーザーが多いからとアップデートを伸ばすこともなくなるだろうが、それまでにはもう少し時間が掛かると思われる。ただ、間違いなく6.0系はあと2年も保守サイクルはないはずだ。計算してみると、時間が経つのは早い物で、結構な保守期間が過ぎているのだから。






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