消防庁熱中症患者数(平成30年7月22日迄)を分析する。搬送患者割合が多い県はどこか?

消防庁の熱中症搬送者数が昨日更新された。先週の推計患者数が出たのだが、22,647人という凄い患者数となった。これには、地域別のデータが伴っているので、どの地域で熱中症のリスクが高いのかを計算してみることにした。
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html


まず、7月16日~22日迄の搬送患者数の割合だが、先々週の2倍以上に達している。先々週の集計でも4月~先々先週のほぼ半分近い割合を示していたが、今回は半数を超えている。下のグラフを見れば分かるだろう。この2週間でガッと上に搬送数が上がっている。

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これは、確かに初というべきだろう。
暑さはもちろんだが、少子化も進み、高齢化も進んんでいることや、都市の熱量が増えていることも合わせて、搬送患者数を増やしているのだと思われる。


その上で、地域別の集計を出していく。

都道府県の人口(面倒なので、人口データはWikipediaに記載されたデータを利用した)を元に、昨年の7月16日~22日までの確定患者数と、今年の推計患者数の都道府県比人口割合と、昨年と今年の患者数の増加倍率を示したのが下の図である。

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熱中症人数を赤枠で潰しているのは、人口比搬送率が0.03%を超えるワースト5である。要は、あれほど熱中症に注意しなさいと言っているのに、それを守っていないか、守れない事情がある県ということだ。

人口比にある0.03%という数値は、その県で1万人に3人(群馬県なら3.3人)が救急車で搬送されたということを意味する。これが高いほど、熱中症対策を怠っているか、対策が足りていないことを意味している。
先週は岐阜県と群馬県が酷いのは、気温も高いから……って言えたものではもうないだろう。暑さに慣れるなんて言葉を言う人がいるが、そういう人がこれにカウントされやすいということを自覚して欲しいと思う。

また、岐阜と岡山が高くなっているのは、被災の影響もあるのかもしれない。被災地だけの統計はないが、川の増水でエアコンなどが水に浸かった場所も多く、避難者や今も後片付けに追われている人、またはそういう工事を請け負う人などは、熱中症のリスクは高まるので、そういう面はあるかもしれない。

他は我慢して倒れる人が多いのかな?

一番、右端の増加倍率は、昨年比の倍率である。
沖縄は海水温が平年より多少低めというのもあって、昨年に比べて0.3倍とかなり患者数が少ない。
青森が少ないのも、前線や低気圧の影響や、太平洋高気圧ではない乾いた高気圧が通っていたからだろう。
この2カ所以外は、総じて昨年同期比より患者数が増えている。

先週と昨年の同期比はこんな傾向だった。
まあ、全体的に倍率が高い場所は先週比較的高い温度を記録していた場所である。


これらを前週比や前年比などで纏めたものが以下である。今年のデータは、消防庁の最新データにはいくつかずれがあるので、4月3日以降のデータを全て足して再集計したものを使っているので、一部最新のデータからズレている部分があるかもしれない。

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ピンク色で塗りつぶしの赤文字は搬送数や搬送増加率でワースト10に、入っている嬉しくない場所になる。

4月3日~7月22日までに搬送された患者数の総計(延べ数)は、43,713人となる。

都道府県別の患者搬送平均は、930.1人。ただし、最初の方の円グラフに書いているが、そのうちの52%は先週搬送された数である。前週比増加率は、都道府県平均2.21倍となり、


前週比で最も患者が増えたのは、北海道で4.58倍に増えている。北海道涼しいなどという記事もあったが、どうも動東部以外での搬送者が増えたのだろうと思われる。
以下
宮城県(3.67倍)
三重県(3.08倍)
長野県(3.06倍)
岐阜県(3.01倍)
の順である。

4月30日からの7月22日迄で最も搬送患者数が多い都道府県は、東京都の3502人である。
ただし、人口比になると、全国平均の0.0376%(1万人辺り3.76人)を下回って(0.0254%-2.54人/1万人)いる。東京は人口が多いので、搬送者数も多くなるが、人口の割に患者は少ない訳だ。

その辺りで考えると群馬は、1万人に6.3人(0.0630%)、岡山は6.0人、奈良が、5.77人、岐阜が5.68人、鳥取が5.31人と高い。


最後に、全6項目でワースト10入りしているのは、47都道府県で2府県である。1つは京都府、もう一つは多くの項目でぶっちぎりを示している群馬県である。5項目が2県、愛知県と岐阜県である。
総じて、これは先週、暑いと報道された地域で多い傾向を示している。


尚このデータは、救急車を使って救急搬送された人の数であり、実際に病院に自力で行ったり、タクシーなどで行った人の数はカウントされていない。データが消防庁には入らないからだ。そのため、実際にはこれよりも沢山の患者がいると考えて欲しい。











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