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zoom RSS 「Surface Go」の国内モデルは何故高いのか?

<<   作成日時 : 2018/07/12 12:35   >>

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既にiPadとの比較記事まで出回っているSurface Goだが、個人向けはOfficeが搭載されたこともあり、多くの人から見ると予想以上にお高いものになったようだ。私的には、当初の発表時点から最小価格の実売が4万6000円ぐらいとみていたので、文教用(教育用)の価格がそれに近い希望小売価格(オンライン価格47,800円)だったことを考えると、予想にほぼ合致していたと言える。

驚いたのは、どちらかというとサプライ品の価格で結構ぼっていることの方だった。
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1807/11/news131.html
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1132451.html

では、何故日本マイクロソフトが発表したSurface Goの単価は高いのだろうか?

それは単純だ。高くても売れるからである。売れなければたぶん値下げするだろうが、たぶん値下げしなくてもそこそこは売れると思われる。日本は、何だかんだ言ってブランドで売れるのだ。iPhoneXでもあんなお値段で、結構売れている。

割賦を4年にしてまで欲しがる人や、2年で端末引き取りか、次の機種に変える代わりに費用負担半額をチャラにするというMNOプランに契約してまで身の丈に合わない(ここで言うのは月の稼ぎ等から見て減価償却期間の割が合わない)ものを欲しがるぐらいなのだから、一度ブランド力に目が向いた人は、それしか選ばない傾向も高く保守的であることを示している。


そして、その多数迎合を持つ保守的な傾向を利用して、ブランド力が高い製品は高い単価で販売を続ける事が出来る。サポートが徐々に劣化していても。同等でよりサポートが良いブランドや目的として考えるたとき、もう少し下の製品でも十分条件を満たすかもしれないが、再検討はしない。面倒だから……。いわゆる何だかんだ言っても、安定した稼ぎ(金融面での信用)があるからだろう。そして、耐久消耗材の故障までの期間と、ローンの組み方における理想も考える人が少ない。若い人なら兎も角として、たとえ、年齢が高くても……


それを、しっかりマイクロソフトは把握しているからこそ、最初から安くはしない。
どうしても、売れないようなら、価格改定をどこかで行うだろう。初代AMDのRYZEN Threadripperのように。


−ブランド力は日本で大きな購買動機になる−

よほどの不祥事がなければ、今の日本ではブランド力の高さは大きな購買動機になる。例えば、テレビにおけるREGZAだろう。あれは、ネット上のマニアにはかなり人気で、レビューも多いが、REGZAが最も力を持っていたのは、安くて高性能で、画像処理エンジンが他より進んでいるとされた、Z3シリーズ頃までだ。Resolution Plusと外部入力パススルー(ダイレクト入力)などを他社より早く搭載し、お値段も他社より少し安かった。

後は散発で40J9Xなど一部が他にないものとして評価されたこともあるが……。

しかし、そのアドバンテージは年を追う毎に他社に追いつかれ追い抜かれていった。これは業績における予算の影響もあるが、Cell Regza失敗と撤退の後遺症が大きかったのだろう。あれの保守をもっとちゃんとやり、Cell Broadband Engineを使ったOSの設計やIBMとの開発を続けて毎年進化させ下にも広げていれば、プロセスノードの微細化効果もあり、ブランドとしてAndroid TVに匹敵していたかも知れない。

それは兎も角としてRegzaのレビュー。あれは品質があまり向上しなくなり、むしろ下がりはじめても高評価のレビューが未だに多い。これは、ブランドイメージというプラス要素と、有名な人のレビューなら広告掲載料としてメーカーから得られる利益効果、後は根強い支持者からの待望があるからだ。これは、iPhoneレビューでも表れている。

画質モードプリセットやカスタム調整なども含めて、他社と比べると大差は無いか、下回る割に高い機種も結構あるのだが、一度イメージが付くと他を詳しく調べなくなる。それ極端に出やすいのが、近年の日本の特徴である。(昔は、雑誌レビューが多かったため、広告型の信者レビューは少なく崩れるときにはある程度崩れていたため、これが突出することは少なかった。)

では、何故ブランド力はそれほど大きな地位を持つのか?その背景は、2つある。1つは、メディアに対する信頼度が高く、単一民族の国であるため、迎合意識、従属意識が高いことにある。簡単に言えば、回りがやっていると自分も同じ事をやりたいということだ。保守的というのは、同じ機能や製品を好むだけではなく、他の人が右を向けば右、左を向いたときに、左を向きやすい。革新は全てではないが無謀なことでも進むタイプだ。保守で迎合というのはばらけることは少ないが、みんなで落とし穴に落ちるのも得意なのだ。

もう一つが、今の世の中として現実の社会が求める必然性や必要性がそれに向かっているという点だ。


<お金と効率の問題>

そもそも、今の日本で重視されるのは少子高齢化による効率化という側面である。実は、この効率化のアプローチの仕方が、日本は特に官庁系において極めて劣悪である。例えばA(エー)というコンピュータシステムを新しいシステムに置き換えるとしよう。

今使っているAコンピュータをA'(エーダッシュ)に置き換えれば、20%効率が上がり、維持費は7%下がり、導入コストは1億円。トレーニング期間は新機能が中心の1ヶ月で殆ど違いはないため、しなくてもそこそこ使える。

今使っているコンピュータを他社のB+(ビープラス)に置き換えると、2(100%)倍効率が上がり、維持費は5%下がり、導入コストは8000万円である。トレーニング期間は新機能だらけで4ヶ月ぐらい。少なくとも数回の研修をしないと慣れるのは難しい。

計画運用予定年数は5年〜7年である。

日本の場合は、まず大半の官庁組織がA'を選ぶ。学校も、市役所も、各省庁、自衛隊もそうだろう。よほど、革新的な機能がB+にあれば別だが……。点数加点は今との運用互換が高いものに極めて多く振られる。場合によってはそこだけで8割の支持を集めることもある。

これは、高くても、互換性や運用継続性が高い方が、今使っている者にとっての負担がないからだ。
そして、それが求められる効率化の趣旨だと思っているきらいもある。特に、1%でも効率化が進めば、効率的なシステムという趣旨などがあってもそれを満たすことになるからだ。
しかし、現実として、維持費が5%下がり、効率が2倍上がる商品と、維持費が7%下がり、効率は20%しか上がらない商品、ユニットコストは8000万円と、1億円では、B+の方が5年や7年の運用トータル実績は数倍に上がる。

ただ、最初が大変なだけだそれを嫌う傾向がある。これは、中途半端にお金があり、且つ変化が怖いからという2点が成立しているからだ。

どうせ5年7年経てばまた新しいシステムを入れるのだから、実は定期的にライバルを入れることは重要だ。そうすることで、違うシステムに慣れることと、システム管理者側にシステム差を勉強させ、より上手い選定の仕方を学ばせる意味も出てくる。さらに、毎年入ってくるであろう新任への定期教育の仕組みを、5年7年後の入れ替えまで高水準に維持できるかも知れない。
そのような側面が日本にはない。特に官公庁はよほど優れた人間(官公庁にとっては変人)が、上に立っていない限りないのだ。

それが、公教育の機材にも影響し、消費者にも微妙な影を落とす。
これは、年々悪い方向に進行している。何せ、人がギリギリしかいない組織も多い。そうなると、4ヶ月の教育をする間の運用が回らない。新システムを運用しはじめた直後の、効率低下が怖くなる。

富士通クライアントコンピューティングリミティッドが発表した「初めての自分PC」を戦略商品として高いお値段で売り出せるのは、日本ぐらいだろう。


<小学生用の、開発コンセプトもPCの発想でみると高くしたいだけだけど……>

子供のPCに耐衝撃性がいるのかというと、私的には不要だと思っている。子供だから酷い扱いをして壊れるかも知れないと言うが、子供の頃に酷い扱いをしても壊れないPCを使った子が、大人になって酷い扱いをしないのだろうか?どこで壊れることを学ぶのか知りたい。たぶん、PC以外で学ぶことで、覚えていくのだろうが、壊して叱られる。壊して悲しいことで子供は学ぶ部分もある。

ぶっちゃけ機械は壊れるものだ。壊れてお金が掛かることを防ぐなら、標準保守を伸ばせばよい。データが消えることを恐れるなら、バックアップの仕方を勉強させる教育をすれば良い。それが出来ない子が、コンピュータのエキスパートになれる訳がない。手先が不器用で壊しやすいからこそ、子供のうちに繊細さを学べば大人になって、もっと長く大事に使えるようになる場合もあるだろう。
市場で販売される殆どのPCに耐衝撃性はないのだから。それも経験であり勉強だ。

ただ、これを付けることで少量生産で高く売れる可能性が出来る。
逆に言えば、これをやらないと、安く売っても生産量の割に売れず、原価割れのリスクが高くなるという一面もあるかもしれない。まあ、PCをよく知っている人の子は決してこのPCを選ばないだろう。

そもそも、PCでのプログラミングを本気で学ばせるなら、ノートよりデスクトップのフルキーボードでまず学ばせた方が良い。そうじゃなければ、ChromebookやAndroid、iOSでも基本的なPGの勉強は出来る。多様なコンピュータの操作性を学ぶなら幼い方が良く、大人ならWindowsやMacの方が重宝する。大人になってから、他のOSをコンソール操作も含めて、学び使える人は、少ないからだ。

私が、CentOSなど他のPCでもコンソール操作をすることができるのは、Windowsが主流になる以前から使ってきたからに過ぎない。

そして、欧米では公教育で、Windowsではない教育も進んでいる。即ちWindowsと他のOSで劇的な競争があるのだ。だから、399ドルじゃないと不味い訳だ。iPadに対抗し、ChromeOSに対抗しなければいけないのだから。日本は大手3社(NEC、東芝、富士通)が既に価格的に魅力もなく高すぎる割に、シェアが大きいのだ。それをマ社が見ているとも言える。

<廃止されたWindows 10Sは教育市場を狙っていたが……日本は>

尚、Windows10 Sが昨年登場し、今年消えたがこれの登場した理由は、エデュケーショナル市場でChromeが一気に普及したことがあったとされる。ただ、SはデスクトップOSへのアップグレード無料を終えてからは、たぶん芳しくなかったのだろう。機能を制限し安く売るOSのはずが、そうでもないから辞めたのだと思われる。

Surface GoはiPad対抗としているが、教育市場の米国での開拓も狙っているのは確かだ。しかし、日本では教育=過半数はWindowsでしかない。しかも、4割の市場を握るLenovo系のブランドで特に、NECブランドと富士通ブランドは、貧弱なCPUやメモリーで驚きのお値段の高さでも、売れている。法人向けも含めて結構売れるのだ。


そのように考えると、Surfaceは海外も含めてブランド力がそれなりにあり、日本では2 in 1のデファクトスタンダードとして当初から強気の価格設定で売れてきた。だから、廉価も高くて売れる。まだ、富士通などより安いぐらいだ。

下手にお安くして、他のメーカー品が売れないのも困るし、何より高くても、多少初動が悪くても購入する人はいるだろう。売れないようなら、その時改めて価格設定を見直すか、原価割れするぐらいなら、別に日本に拘らなくても良い。既に世界からみて少子高齢化の日本市場はそれほど大きく成長する見込みもないのだから……。

これらは、Surfaceには上手く機能しているが、海外ではトップブランドでも、日本では低い商品という悪い方向で出てくることもある。良くも悪くも日本は、イメージが極端に作用するのだ。


<商品の値付けでも何でも、立ち位置を示すということ>

マイクロソフトの戦略は的を射ている。オフィスを付けることで、マ社製品への囲い込みを加速させており、NECや富士通ブランドのPCに対しての配慮も行われる。それでもマニアは兎も角として、一般人からみれば、安いイメージが残る。(記事が高い高いと書かない限りは……)

そして、これは日本という市場の立ち位置も明確にしている。
日本市場ではMS Officeがなければ仕事にならない現場が多い。これは、日本におけるコンピュータ産業の革新のなさを的確に示している。今となっては一太郎オフィスでも、LibreOfficeでも、マクロがなければ基本的な作業は出来る。Googleのクラウドオフィス(ドキュメント、スプレッドシート)などでも十分である。

しかし、Officeがないと日本ではビジネスにならないと人々(ビジネスマンや企業)は思っている。
それが結果的に、一般向けはOffice付きという選択肢からスタートとなる。ダメなら、Office抜きを出したり、もう少しお値段を下げれば売れはじめるだろう。ただ、最初からそれをする理由は、今のマ社にはない。元々、Surfaceシリーズはどの製品も発表段階では、為替を考えてもちょっと高めに設定されてきたからだ。

Goはそれを踏襲しただけだ。それは、日本ではPCといえば、WindowsかMacかしか考えないからであり、MS Officeが必須で、他を使うより投資コストを安いと思っているからだ。そして、よほど興味を持っている人になるとこの意味が理解出来てくるのかも知れないが、大半の消費者は、海外のこういうメーカーが日本に対してどういうイメージを持ち、(マーケティングの上で)どれほど日本人の弱さを狙ってビジネスが展開されているかまでは、理解していない。


商品が多様にあるなかで、商品を自分で見比べるのは重要だ。しかし、近年は商品レビューでさえも、ある種のマージンが商品を提供する側から出ていそうなレビューも結構ある。それを上手く使う、ASUS、マイクロソフト、Apple、Huaweiなどがうまくやっていると同時に、日本メーカーがブランドを維持するために、他の事業の黒字から補填してでも赤字事業を割高なまま中途半端に活かしているのも問題なのかも知れない。





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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
surface goの販売についてTwitterなどで散々おかしいと言われているのに何故だろうと調べてるうちにここにたどり着きました。
surface goの価格についてとても納得できる考察に思います。
人によっては日本MSを馬鹿呼ばわりするほどですが、今回日本MSのとった方針はある種最も賢い選択と言うのは何も間違っていないだけに何だかやるせないですね。
sdf
2018/09/12 02:49

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