W10 ProとフルHD液晶搭載で約35,000円の14型ノート……大量導入する企業向けではないよ。

PC Watchの記事だが、最近は低価格PCのお値段が上がっているのが良く分かる。Windows 10 ProではなくHomeとはいえ、CLIDE W10Aの頃は最安値2万5000円ぐらいで購入できた2 in 1の10.1型ノートもあったが、今は3.5万円である。Atomブランドが無くなった弊害は大きい。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/short-review/1127087.html


ちなみに、このCeleron N3350の性能はAtom x7-Z8750やx5-Z8350より下である。消費電力僅かに高い。これはいくつかのサブコントローラー(CPU内蔵)が、PC向けに置き換えられていたり、メモリーなどの対応に差があるからだ。そして、性能が低いのは2コア/2スレッドのCPUだからだ。Atomはx5/x7とも4コアである。

尚、GPUはHD Gpraphics 500であるため、HD Graphics 405(16EU)のAtom x7-Z8750や、HD Graphicsの8500より演算性能は下だが、サポートAPIは最新レベルである。ハイフレームレート240fps(Full HD)のビデオエンコード/デコードにも対応する。4K動画のデコード/エンコードは60Pまでならハードウェアでサポートする。VP9やH.265/HEVCもサポートしている。尚、当該のPCに使われるeMMCは5.0(HS400)までとなる。

UFSには対応していないため、SATAの600MB/sより転送速度が遅いのが偶に傷だ。シャドウベイのSATAの方がストレージとしては高速になるはずなので、ちょっと不格好ではある。シャドウベイにストレージを繋いだ時に、そちら側をシステムドライブ(OSを入れるストレージ)として使うのが容易なら良いのだが、やるにしても経験者が必要だろう。

しかし、この低価格モバイルはストレージの容量が64GB以上なら本当に4万円でも良い物になるかもしれない。ビジネス向けとしても、個人向けとしても。ただ、流石に32GBだと大規模に職場に入れるには向かない気がする。
間違いなく、フィーチャーアップデート(ビルドアップ)で躓くだろう。たとえ、サブストレージを導入していても……システムドライブの空きが増える訳では無いからだ。

企業の情報担当や経理などは、敢えて検討しない方が身のためだろう。Linux Distributionを入れて使うなら別で、このスペックだとそっちの方が楽しそうだが。


<キーボード配列は……仕事を選ぶ>

ちなみに、このノート「ロ」「_」キーの配列が特殊と書いているが、それだけではなく「\」「|」の配列もファンクションキー(F10)の隣と結構歪だ。このキー配列に慣れるとかなり普通のPCでの作業に戸惑うだろう。特に、タッチタイプが出来る人は、Zキーと間違えそうな_キー、F10と間違えそうな、\なんてことになる。

ビジネスではあまり使わないキーかも知れないが、少なくとも、開発系の人には嫌われる配列だろう。
まだ、同じ特殊配列でもCLIDE W10AやLIVA TE10EA3の方がこれらのキーは扱い易い。_を左Shiftを縮めてまで、反対側に持っていくのは痛いし、DeleteやF10の横にある\も配列としては微妙である。

左Shiftとファンクションキーを作業で結構多用する身としては、これはちょっと無理だ。中華系は結構このキーボード配列が独特なケースが多いので結構ミスタイプに繋がるのが痛いところである。

こういう点では、国内が強かった頃の質実剛健な姿勢を見習って欲しいと思うが、外資で且つ価格(量産コスト)を考えると難しいだろう。というより、最近はこういう傾向が徐々に広がっているので、今後はあまり一般人が使わないキーの配列は無視される機種は増えていくかも知れない。東芝のPC事業を買収したSHARPがそれに走らないことを祈りたい。


<企業よりも……個人向け>

私としてはこの記事にある企業という観点より個人向けでProを使ってみたい人が、試しに使うものぐらいで見るべきだと思う。また、個人でスタンドアロンの仕事用に使うなら、それもお好きにというレベルだろう。
理由は標準ストレージが貧弱だからだ。標準のeMMC 32GBではFeature Updateは出来ないか、出来るケースと出来ないケースが必ず混在するだろう。特にオフィスソフトを入れてビジネスワークをすると、結構使い方によっては更新可能なギリギリの容量か、それを過ぎる容量になるはずで、そうなると更新の失敗率が上がる。

値段の安さ(このスペックで纏まった数の一括導入ならお値段も……)はそこにあるのだと考えると納得がいく。


即ち、システム管理者にとって銭失いどころか、悪夢だ。いや、管理者だけでなく会社にとっても。
自分の仕事が滞り、新規でコストをケチった安物PCのために奔走するなんてあり得る。
でも、こういう記事が出てしまうと、経理がこれで良いじゃないって言い出す会社もあるから怖い。

仕事で使うPCならある程度の耐用年数と、管理のしやすさを考えて経理も考えないと、結果的に安物買いの銭失いとなり、仕事が捗らないこともあるので気をつけて欲しいと思う。

安価な製品を使うということは、保守はそこそこしかないということだ。企業で一括導入をする場合で、尚且つシステム管理者を置いている場合は、管理者側が納得出来るだけの運用方法(当該PCの長期管理方法)を持っていなければ、失敗することもある。安価というだけで流される組織というのは今となっては少ないと思うが念の為に書いておく。このBlogで読む人が多いとは思わないが。

経験があるのか?って、
何故、こっちに確認も取らずに入れたPCの保守を私がせねばいけない。仕事が出来ないとか文句を言うな。文句を言いたいのはこっちだ。なんて「心」で思ったことは何度かあった。

記事書きさんも、Feature UpdateのあるOSで貧弱なストレージを乗せたハードに、安いから大量導入してなんて書かないで欲しい。それなら、標準OSをEnterpriseなどにして、LTSサポートが使えるものを付けた方が良い。

大規模ビジネス現場ではProが最上位ではないのだから……










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この記事へのコメント

pに丸様
2020年10月18日 13:05
intelとしてはatom zシリーズを廃止したのにもいろいろ事情があったようですが、10インチ台で安くてUSB(PDではない)で充電できるwindowsタブレットが無くなっていくのはとてもつらい話です。
今はasusのT102HAというwindowsタブレットを使っていますが、もうそろそろ性能も限界になってきたので同じくらいの大きさの新しいwinタブを探しているのですがやはりあまり自分に合っているものは無いですね。
surface go2 や chuwiのhi10 xrなどはceleronやpentium、core m3などを搭載していますが、値段も消費電力も高く電池持ちはよろしくないようで。。。

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