iOS9とApple Musicの厳しさ・・・

iOS9は、「Siri」の機能がGoogle Now!と同等になるようだ。これは、Cortanaも意識しているようだが、パーソナルアシスタントのCortanaの方が、狙っている部分は、まだ少し上かもしれない。

賛否が出るであろう機能は、たぶんオフには出来ると思うが、Proactive Assistantだろう。

ユーザーの操作履歴などをシステム内で蓄積し、次の動きを想定した結果を実行するというものを含んでいるようだ。
たとえば、ヘッドフォンをセットすれば、ミュージックアプリが起動するような仕組みであるが、これは正直勝手にやるなら、まだ別のアプローチを考えた方が良いと思うが・・・。
プログラマーとしては技術としてそれが出来ることを示すのは良いのだが、こういう機能は実装して評価されるかどうかは、微妙である。勝手に動くウィルスのようなものも昔はあったが、そういう挙動と区別が付かなくなる原因にもなるので、評価を集めるような機能として組み込まれるのか(Appleは結果的に評価される事も多いので)、気になるところである。

尚、日本ではスマートニュースのような別アプリがあるが、AppleもNEWSアプリを独自提供するようだ。これが、15年前なら、きっと独占禁止法でEUが提訴を検討するだろうが、Windowsにも搭載されているニュース機能である。尚、ニュースアプリ開発者からすれば、これは怖いことになるかもしれない。

尚、アップデート対象は、iPhone4S以上、初代iPad以外、iPodの最新世代(2012年から登場した世代)となる。



Apple Musicは、UIも含めていくつかAppleの独自機能を備えるようだ。簡単に言えばインディーズをここから配信できるという機能なども予定しているようだ。即ち、音楽レーベルとしての機能も持つようになるかもしれない。
価格は9ドル99セント/月で初回3ヶ月無料、Androidなどにもアプリが提供されるため、Apple関連のハード以外でも使える。特徴的なのは、家族ユーザーライセンスも提供していることだろう。

14ドル99セント/月で家族6名までが使えるサービスもあるため、家族利用の場合はかなりお得である。
この辺りは、Appleの製品戦略は、よく考えられている。ただ、契約を多く取れるかというと、これから契約を取るには結構なハードルがあるだろう。この手の月額サービスは、先行している事業者に対して、多くのコンテンツを提供できることと別に、他のサービスを既に契約している人が、移行したいと思うほどの魅力をコンテンツやサービスで示さなければいけない。月額制は、日本ではKDDIなどが提供するキャリアの定額聴き放題サービスにも影響を与える。


即ち、タイトルの厳しさというのは、Appleにとっての厳しさという意味ではない。
どちらかというと、他の事業者にとっては、魅力的な市場であることに変わりはないが、決して美味しいブランドではない。なぜなら、Appleが競合事業を始めれば、それと戦うことになり、現時点ではApple方が優位なケースが多いのだから。
これは、他のOSでも結果的に言えることなのだが・・・AppleのユーザーはAppleブランドのサービスを使う率も高いので、競合サービスをAppleがぶつけてくると辛いかもしれない。




<個人的に気になるのはSwift 2.0>

言語をオープンソースで開示したが、これが凶と出るか吉と出るか・・・プラットフォームの共通化で先行しようとしているWindows10に対して、この秋にLinuxライブラリまで備えて提供するというのは面白い。明らかに、Windowsをはじめとして他のOSを意識しており、クロスプラットフォーム開発を推進するために、公開して機動性を上げたいのだろうと予測できる。

今Appleにとっては、予見が難しい部分が2つある。1つはWindows Mobile(Windows10)であり、もう一つはこれから普及するであろうAndroid 5.xのARTに対する警戒なのかもしれない。前者は、iPhoneアプリまでそのままクラウドで移植できる技術を発表しているし、後者はもしバグがなければ、もう少し処理効率が高まり、動きは良かった。それが、改善されて投入され始めた。

Apple自身を脅かす可能性は、既に日本には存在せず、米マイクロソフトと米Googleの2社しかないと言える。


ちなみに、後の機能は特に面白そうなものはない。移行ツールとか、そろそろ新しい技術や新規顧客開拓が難しくなってきた時に使う手法が出始めたのは、そろそろ市場が飽和し始めたことを示しているのかもしれない。これからは他のスマホに市場に食いつくことになるのだろう。(少なくとも日本は、ツールがなくとも携帯ベンダーとキャリアが自分で墓穴を掘っているので、iPhoneが有利なのは今後も変わらない。)


<ただ提供されるサービスを使うのではなく、そのサービスを破るビジネスを考える>

今や国内のユーザーはこう述べる。Androidか、iPhoneかである。しかし、これらの時代が永遠に続くことはないだろう。そして、何よりそのサービスの枠の中で開発をする間は、そのサービス基盤を提供するベンダーが最も儲かるのである。要は、総取りをするのは、OSの開発元なのである。

今から参入は難しいと言われるが、それは難しいからこそやる価値があるとも言える。
人がやらないこと(リスクを取る)ということは、新しい常識を生み出すチャレンジをすることである。
Apple Music誕生でただそれを使うだけで、喜ぶ社会では本来はいけない。

それを研究し尽くして、別の何かを生み出すために参考にするというのも大事だろう。それが出来なければ、きっと厳しいままで・・・利益率の高いサービスはどんどんOS標準サービスに食われていく。

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