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zoom RSS ジャパンディスプレイ、外部資本受け入れ検討……ディスプレイ事業だけでは……。

<<   作成日時 : 2017/08/08 09:16   >>

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10年前ならディスプレイ専業事業者は喜ばれただろう。しかし、今の時代ディスプレイ専業で喰って行くには、相当凄いディスプレイを開発するか、または格安で製造できるかのどちらかしかない。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ07INZ_X00C17A8MM8000/?dg=1


ジャパンディスプレイは頑張っていると思うが、結局はSHARPが断ったディスプレイ分社し、ジャパンディスプレイと統合案の時点で、ジャパンディスプレイと革新機構の発想は終わっているのだ。あのとき、ジャパンディスプレイと革新機構は、SHARPと一体化して事業を吸収するのが唯一救えるかもしれない方法だった。まあ、官僚体質の革新機構にそれが出来るとは思えないが……ほとんど革新機構の大口融資は、潰れそうな企業の再生ファンドになっており、いずれも再生までにどれだけ金を掛けているか知らないが、エルピーダ、ルネサス(エレクトロニクスになる前)など巨額の投資をして失敗した事業もある。

大規模事業者でなければ、悪くない事業もあるが、大規模事業者でしかも業績不振から切り離した事業は、最初からうまく起動に載せることもままならないように見えるのは、結局そういうセンスがないからだろう。大きな組織を再建するには、ある程度引っ張る人間が、ワンマンで強気でそして、赤字の部分に大なたを振ることが出来なければいけない。

しかし、そのようなノウハウを持つ人材が革新機構にはいないのだ。


まだVAIOを再建させつつあるみずほ系の日本産業パートナーズ(VJホールディングス)の方が、うまくやっている。ここは、BIGLOBEもKDDIが買収するまで支えていた再生・再編ファンド事業者でもある。


<今後も厳しいジャパンディスプレイ>

JOLED事業も含めて、ジャパンディスプレイはたぶん今後も苦しい状況が続くだろう。
その理由は、OEM/ODM専業で消費者への直接の販路が自社にないからだ。例えばLGは自社のディスプレイブランドを持っており、直接顧客や消費者に販売できる。また、サムスン電子は自社のテレビや家電にそれを使っている。そのため、ラインをある程度殺すことなく、消費することも出来る。

もちろん、業績が悪化すればこの水平型のビジネスは裏目に出るが、この手の企業は、業績が悪化すればリストラも早い。だから、韓国は財閥系が幅を利かせ、しがみつく傾向が強いのだが、それがこの手の企業の強みである。

鴻海も同じというか、現在はそれ以上のものを手に入れつつある。
結局のところ、鴻海はOEM/ODM専業の企業だったが、SHARPを手に入れたことで、自分のグループ内に直接顧客への販路を開拓できるようになった。これで、液晶事業でも日本メーカーブランドの強力な製品を出せるようになり、低価格で高品質なものやアイデア商品も今後世界に羽ばたかせることが出来るだろう。


ジャパンディスプレイと革新機構は、最初からディスプレイを外販することしか考えていない。
だから、じり貧になっていく。本当に売る気があるなら、パソコン用の液晶ディスプレイでも、一般販売網を作れば売れるかもしれない。最初は少量でも良いのだ。とにかく直に消費者に届ける流通網を作り、市場のニーズがどこにあるかを探らないと、市場は取れない。

最後のチャンスは、SHARPとの統合だったのだが、結局液晶分社というアホな提案もあり、失敗した。
まあ、統合しても、経営権をどちらが取るかで揉めて、うまく行かなかっただろうが……要は、結束力が強い企業が喰って、真摯について来るように協力を呼びかけ、成長を共に模索しないと上手く行かないのだ。


<外部資本を受け入れれば成長するか?>

ジャパンディスプレイのLCD(液晶ディスプレイ)事業は、世界的に見ても最先端である。現在はSHARPをも上回る技術もいくつか持っている。特に、曲げられるディスプレイの事業はこれから成長する可能性が高い。

しかし、残念なことに販路が弱い。SHARPと競合し、AUO、LG、Samsungなどのディスプレイ事業者とも競合する。価格ではAUOなどに勝てないだろう。だから、高付加価値にシフトするしかないが、それはLGやSamsung、SHARPが低価格で売っていれば、そっちに靡く。

JDIの一番の欠点は、革新目的より再生目的として税を投入して支えていると見られているため、海外で生産拠点を拡大することが難しいことにある。だから、今更外部資本を入れ、水平型のビジネスで使って貰うか、または製造コストを下げるための海外拠点設立の資金でも調達するかもしれない。

そして、最終的にはエルピーダの二の舞になる可能性が濃厚だろう。
即ち、成長するというよりは、消えて行く事業のサイドだ。もし、上手く行くとしてルネサスがNECエレクトロニクスと統合してルネサスエレクトロニクスになったときのように、うまく国内の別資本が加わり、数年後に黒字が維持できる程度になるぐらいだろう。


−本気で再建するつもりなら−

本当に再建を進めるつもりなら、ブランド力をまずは高めることだろう。端的に言えば、インテル入ってる方式を採ることだ。JDIのイメージロゴを作り、JDIのディスプレイパネルがあるものには、何らかのロゴシールでも付ければ、もしかすると売れるようになるかもしれない。

結局は、ディスプレイと言えばJDIと思われる部分が全く無いから、JDIは市場を取れないのだ。ソニーがCMOSセンサーで成長したのは、Exmorセンサーをブランド化したからである。Exmor RSなどのロゴ効果は大きく、今ではそれが搭載されているタブレットやPC、スマートフォンは高画質製品の象徴になった。

JDIはブランドをしっかり統一し、これから出す製品ではそれを売り込むべきだろう。
それだけで、1年2年経過した後の業績は大きく変わるかもしれない。その場だけで売ればではなく、2年後3年後にブランドイメージを高めるにはどうするかが、重要なのだ。SHARPの亀山モデルが売れていた頃のように。

即ち、JDIのディスプレイは優秀と消費者が思えば、市場もそのブランドを付加価値製品に使ってくれるのだ。
それをやらないからいつまでも業績は悪いままになる。そして、何より大事なのは、ブランドは一本化した方がよいということだ。複数のブランド名を持つよりは、一つのブランド名(Exmorのように)にして、世代が上がったときには、そこに2世代目の数字などを入れる方が消費者は、ブランドを評価しやすい。


既にこれもやっているとは思うが、少なくとも取り組みが不十分なのだろう。
この点を何とかしないと、外部資本にただ取り込まれて終わるか、外部資本に救いを求めても業績が好転せずに、弱っていき、一番弱ったタイミングに、安値で外資に買い上げられるパターンもあり得る。


しかしまあ、液晶ディスプレイは今や破格で売られている訳で、ジャパンディスプレイがディスプレイ専業のままで、しかも日本国内に事業母体があるというのは、高い高層ビルの上に張られたピアノ線の上を歩くようなものだろう。







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