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zoom RSS 米南軍モニュメント、国民の過半数が存続支持……今そこにあるものの意味。

<<   作成日時 : 2017/08/23 09:40   >>

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ロイターの記事だが、これは面白い調査だと思った。
出来ればこれを、黒人と白人でも比べて欲しかったと思う。これは国の中での問題なので、慰安婦のように国対国の話とは違うものである。だから、ある意味ではとても簡単なロジックだが、ある意味では同じ国民であり、近しいだけにとても難しい問題になる。何せ、毎日みるかもしれないからだ。
http://jp.reuters.com/article/usa-protests-poll-idJPKCN1B208Q


<何故モニュメントは出来たのか?>

南軍というのは、アメリカ独立戦争(American War of Independence)の凡そ80年後に起きた南北戦争(奴隷解放戦争)のアメリカ連合国(奴隷推進派)のことである。日本人も知っている「人民の人民による人民のための政治」という日本語訳があるgovernment of the people, by the people, for the peopleという一節のある演説(Gettysburg Address)をした、エイブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)は、連合国と戦い戦勝した側の指揮官(合衆国指揮官/大統領)だった。

まあ、南北戦争の最初から奴隷解放に北軍が動いていたわけではなく、最初の戦いで北軍は、退廃を喫したあと盛り返す過程で、南部地域の奴隷を抱えていた人々が奴隷をおいて逃げ出したり、追われたことで結果的に開放されたという部分から、解放宣言へと向かった。

その後、それらの元奴隷だった黒人を大量に徴兵し、端的に言えば北軍は勝利へと突き進んだ訳だ。

まあ、戦後の統治では、私有財産だった奴隷を解放したことも徒となり、多くの怒りも買ったはずだ。だから、最後は暗殺されている。暗殺者はどう思ったかしらないが、皮肉なことにそれをやると、世間は兇弾に倒れた偉大なる指導者となり、徐々に結束した国家へと向かっていった。


ただ、だからといって南軍出身者が心変わりするわけでもない。負けても、追悼や社会の発展に尽力した人は多く居たわけで、それらの示しとしてモニュメントは作られ始めたと考えられる。

それは、世界恐慌や大戦などで焦臭くなると、思想主義の台頭に合わせて増えていった。要は、奴隷が必要という話ではなく、社会的にひもじいと思う人が増え、自信を失うと、何らかの共通の理解点を探す中で、そういう民族思想を強く思うようになり、仮想敵や同類を形として残そうとするという、単純な人の欲求が形になるのだ。

日本でも、今更みたいな記念碑が時々産まれることがあるが、そういうのも似たようなものだ。特に、年齢が上がるほど、何か形あるものを自分は残した、人と共有したと思いたくなるとされる。後は、それを使ってどこまで若者を呼び込むかだけの話だ。


話を戻すと、モニュメントには過去の人のいろいろな思惑がある訳だ。
鎮魂や哀悼、家族の犠牲といったものから始まったモニュメントもあるかもしれない。それをそういう目で見ていた人からすれば、奴隷とか社会思想とか関係ない。ただ、先祖が今の社会とは敵方だが戦っていた。そして、今の自分たちを残したと思い誇っているかもしれない。こういう戦争があったのだという戒めと思って残っているモニュメントを見る人もいるだろう。

一方で、これを思想主義的な崇拝に利用する人も世の中には多い。これは、時間が経てば経つほど産まれてくるもので、例えば実在の人物を描いた小説やドラマの題材のために、ある地を訪れたとしよう。題材にするために、モニュメントや句碑、生家、何かの跡地などを訪れ、それをお話にする。
その句碑がある場所で、句碑に書かれている言葉をこんな思いで読んでいた、演説したとストーリーを作ると、実はそこで読んでいない話でも、事実のように思われる。

生前にその人が、どういう想いでどのようにどこで語ったと喋っていればまあ、近いのかもしれないが、そうでなければ、それに感化された人はそこから一つの思想を生み出すこともある。時間が経てば経つほど思想主義が生まれるというのは、人づてになれば人づてになるほど、当事者の感情が薄れ、それを伝え聞いた人の生い立ち(経験)から、成長した理想や思想が上乗せされるからである。


そうして、成長した思いは、最終的にモニュメント批判やモニュメント存続という分離を産むこともある。
まあ、大半のモニュメントは気にしなければ気にならないものである。大きなお寺や神社に行って、石灯籠がいくつどこにあるかなんて覚えている人はいないだろう。
大きな石の句碑やモニュメントがあっても、それに書かれている文字を覚えているかどうかは、興味次第である。
人というのは、興味がないものには全く関心を持たないが、世間が興味を持っているものがあると、それに目を向けるというおかしな性質があり、それを見た時に自分の今の立場や感情と合わせてそれがあることが、良いか悪いかを考えるようになる。

その結果、こういう事に繋がるのである。


<思想主義のモニュメントと見なされるなら……>

一般にモニュメントがある思想を体現する形なり、世論をどちらかにヒートアップさせるなら、民主主義の中では残しておくのが難しくなるだろう。その理由は、人々がそのモニュメントを守る側と、壊す側で分かれるからだ。
思想モニュメントで過激な流れになるなら、公共にはふさわしくなく、それがあることを望む人々の私有地にそれを望む人達が見られる形で設置した方がよい。

そうすれば、問題は無い。これは、過半数だろうがそうでなかろうが、言えることだ。
モニュメントが原因で争いが起きるなら、公共はそれを排除し、欲しがる人にでも譲渡した方がよい。公共はあくまで、人々が幸福に暮らせることを後押しすることに力を注ぐべきだからである。

ただ、世の中全て綺麗に流れるわけではない。譲渡すれば譲渡したで問題する人もいるだろうし、それをする準備時間が待てない人もいる。条例や法律が認めてくれないという可能性もある。何より、こういうものに目を向け始めた社会は、暫くそれで紛糾するものだ。互いに勢力が上下し揺り戻しを繰り返す。
それが、別の問題が起きて飽きるまで続く訳だ。これが人の愚かさであり、嵯峨なのかもしれない。


<過度で過激な思想社会は抑圧の代償>

人が暴力や強い思想主義に駆られるときは、たいていの場合自分の状況が今の時点で不利であるか、または今後不利になる可能性があるときに、傾きやすいとされる。即ち、夢破れた瞬間と自信を失った時が思想が食いつくチャンスというわけだ。

自分はもっとやれるはずなのにという時に、過激な思想や宗教はきっとその人に勢いを与える。
何故か?それらは、必ずもっとうまくいく、あなたではなく他が悪いのだと説明するからだ。その悪い先が、弾圧ターゲットとなる。右左の思想が今では決して交わらなくなった最大の要因でもある。

そして、それを選ぶ理由は、自信のない自分を誰かの思想や主義を借りることで、示しまるで自分のように見せるという優越感に浸ることが出来るからでもある。一方で、それが間違っていると言われても、自分の思想ではないと切り離すことも容易だ。だから、過激にもなれる。そして、それに慣れ、馴染むのだ。


これは、中流階級が減り、下流の低所得者が増えたり、精神的にブラックな仕事が増えるほど顕著になると言われる。今の世の中は、これに陥っているのだろう。何より、今の社会は自分の知っていることでさえも、全体の1割にも満たないほど知らないかもしれない。それほど、社会構造が複雑だから、実は視点によって望むものが正反対にもなり得る。

これが、税も企業もなく、ただ自分と家族や近所の仲間が食料を作り育て一緒に生きていくだけの時代なら、きっと簡単だろう。皆で出来ることをする。家を修理し、建て、田畑を耕す。それだけだ。一連の作業に対する得手不得手はあれど、一通り出来るかもしれない。

今の社会は、実は医者であっても医師法の全てや医薬品や機材の全てを知っている訳では無い。
プログラマーが、全てのコンピューター言語を操れる訳でもない。
整備士といっても、自動車、工作機械、航空機など様々だ。
そうエキスパートでさえも、自分の生業の全ては知らないのだ。知っているのは、自分が知っていることだけだ。
だから、思想は実は自分が知らないことも理解する努力をして、複雑化していくべきだが、現実には真逆に、捏造だとか、間違っていると様々な思想や現実から否定されていく。

結果的に、今そこにあるものを、何故残したがる人がいるのか、そして何故消したがる人がいるかを、考えなくなる。全ては過半数かそうではないか?だけが答えになり、それの逆転を狙ったプロパガンダ合戦が今の社会だ。


しかし、これを見て思うのは、ある意味では南北戦争のような人の命を取り合う戦争が近づいているように見える。
これは結局の所、民衆の合議が出来なくなっていることを意味しており、平和というものの尊さや大切さと、人と違うことを違いが、語り合い埋め合うことで得られる楽しさより、自分の主張が多数で、通ることの方が重要だと思っていることを意味している。

それが示すのは、択一の選択肢が後に間違っていると証明されたら、暴動が起きるということでもある。まあ、米国の場合は、政府に対する抗議は、トランプ政権誕生から、警察に対する抗議や暴動は、オバマ政権時代からある訳で、徐々にその幅が広がりつつあるだけだ。






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