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zoom RSS PowerVRの未来はまだあるのか?歴史を辿る。・・・Imaginationの過去未来。

<<   作成日時 : 2017/05/06 09:16   >>

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Appleから調達停止宣告されたImagination、“紛争解決”開始というIT Mediaの記事が載っていた。どうも、交渉は不調に終わったようだ。PowerVRは再び苦しい時代に逆戻りする流れのようだ。まあ、Appleを失うと昔と同じ流れに戻るだろう。規模縮小は仕方がない話である。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1705/05/news016.html

その昔、PowerVRはDreamcastに使われていた。
PowerVRの開発において、現在のImaginationよりもNECの方が日本や海外では名前が知れ渡っていた。何故なら、IPを開発したのはVideoLogic(現在のImagination)であるが、製造はNECホームエレ(現在主事業は精算、半導体はNECエレ<ロジック>とエルピーダ<DRAM>に分社、NECエレは現在のルネサスエレ)が行っていたからである。厳密にはVideoLogicが開発したSuper Graphics Libraryと呼ばれるAPIに準じた3D演算が出来るチップをNECが製造していたのである。

初代の製品は、内蔵ビデオアクセラレータに相席して加速するというHPCボード的なものだった。まあ、端的に言えば2Dベースのビデオカードに追加するビデオカードみたいなものだ。CPUで言えば数値データプロセッサやオーバードライブプロセッサのような、変わったものだった。これは、PowerVRそのものが3Dに特化していたからだ。そのため、まあそんなに売れる製品でも無かった。


PCにもPowerVR搭載モデルでNEC PC-9821があり、V16/S5V modelC2,D2は専用のBIOHAZARDを添付されていた。また、当時恐ろしい早さで成長途上だったCompaq Computer(コンパックコンピューター/後にHPに買収され消滅)にも供給された。そして、PowerVR2(CLX2)はセガのDreamcastにも使われたのだ。しかし、Dreamcastは途中で製造を中止し、セガがゲーム機開発から撤退する。NECも自社ゲーム機からは撤退していたため、この事業を続ける理由は無くなった。

その後製造は、STマイクロに移る。Kyro(カイロ)シリーズがPC向けに提供される。欠点は2以降では克服され、2Dでも3Dでも使えるようになっていたが、既にPC市場はDirect3DとOpenGLが市場を勝ち取っており、PowerVRのアドバンテージも無かった。そして、これもSTマイクロの撤退によって終了する。性能はそれほど高くなく、PowerVR専用のソフトもない状況では、PowerVRを使う理由が無かったのだ。今のnVIDIAやAMD(当時のATI Technologies)がもっと凄い勢いでライバルを蹴落とそうと凌ぎを削っていた時代である。


ここで、一端はPowerVRという製品は、市場から消える。凡そ3年〜4年の間は、さほど有名でもない組み込み製品などで細々と生きていたのかも知れない。本格的にPowerVRが復活するのが、組み込み向けの製品群SGXが登場してからである。要は、iPhoneやiPod、iPadなどの製品、またIntel Atomがこれを採用したのだ。省電力で少ないビデオメモリーを利用して高性能な3D描画が出来ると評価された訳だ。

ここから、PowerVRは初めて成長市場で華やかな時代を謳歌することになった。
そして、PS Vitaなどのゲーム機でも採用され、今度は幅広く売れるわけだ。


が、初代からの系譜を考えると、PowerVRである理由がもうないのは、明白だ。
PowerVRの強みは、SGLにあった。PowerVRは基本的にタイル処理が全てである。タイル処理時に積層する描写(分かり易く言えば、3DCGを見ている人から、隠れている影の描写)を省くことで、メモリーを節約し、比較的安定して高速に描画を行うというものだった。
これが、性能の低い初期のGPU市場で提供されたが、結果的に最初は3D専用だったため、失敗した。
それを改善したときには、もう市場は形成された後だった。


性能が未熟な組み込み向けで復活したのは、きっとたまたまだろう。半導体技術が飛躍的に伸びた頃に、PowerVRを見た時、きっと低消費電力で、利用に十分な3D性能になると、踏んだ人が居てそうしたと思われる。それは、きっとAppleの前CEOまたはそれに近い人だったのだろう。そして、それを採用し、進化してきた。

問題は、今もその技術が省電力やパフォーマンスに役立っているかということだ。
実は、既にスマートフォンにPowerVRのSGLを使う理由はない。スマホ向けにはOpenGL ESがあるわけで、Vulkanも使える。DirectXだって使える。そもそも、PowerVR自身にもそれらのAPI対応が組み込まれているのだ。即ち、PowerVR独自のAPIを多量に使う機会がなければ、PowerVRを選ぶ理由はない。

そうやって、IntelもAppleより先に離れていった訳だ。他のメーカーも同じだ。あくまで、PowerVRは踏み台だったと言うことになる。いや、厳密にはPowerVRがもう一度PC市場などにでも再参入して、AMDのMantle(Vulkan)やnVIDIAのCUDAのように、独自の最新APIをどんどん採り入れていれば違ったのかも知れない・・・。

しかし、それも行われず、Appleも自社設計できるだけのノウハウを他社の買収などから、貯め決別となった訳だ。
まあ、仕方のない流れである。この先PowerVRが再び脚光を浴びる日が来るかは分からないが、Imaginationから見ると厳しいだろう。


まあ、2013年にMIPSを傘下に収めたときに、Imaginationはこれと、PowerVRをセットで売ることを考えていたのは間違いない。ただ、それは結果的にARMの流れを変えるほどの成果に至っていない。PowerVRでさえも、思ったほどオリジナリティは無かったのだ。結果が出るはずもない。今回、MIPSも売りに出すことを決めている流れから見ると、そういう戦略も失敗し、抜本的な規模縮小に向かうことになるのだろう。





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