なんとなく綴ってみた

アクセスカウンタ

zoom RSS 震災ポルノって何なのだろうか?難しい外来言語の系譜

<<   作成日時 : 2017/04/14 11:57   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

Yahooに投稿された記事を読んでいて、調べたくなった。私自身も外来語をよく使うが、ポルノというのは、わいせつなポルノというのは、分かっていてもこの手のポルノは意味と語源をしっかり理解していないなと感じたのである。だから、調べたのである。
https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakashinji/20170413-00069879/

ポルノの語源はPornography(ポルノグラフィー)である。元々は性的描写、卑猥な描写をする主に画像を扱うコンテンツ(情報の内容)に使われることが多い。近代と中世以前の性的文学描写の違いなどを指して示す場合もある。というのが、端的な説明だ。

<食品ポルノ>

しかし、ポルノでも、違うものがある。米国生まれの言葉で食品ポルノ(フードポルノ/food porn)が出てから変わった。ポルノの頭に別の言葉が付くようになったのだ。そもそも、このフードポルノは明確な範囲で80年代の米女性誌起源があるようで、理由もはっきりしている。食品を嗜好する(美味しいもの良い物を欲する)ことは、いわゆる性欲と同等の欲求だという点から、”pornographic joy”(性的快楽)としたことから生まれたようだ。即ちキャッチフレーズ(広告・宣伝文句)的な意味から始まったようだ。(それ以前は、不健全な食品をポルノとしていた時もあったとかなかったとか・・・)
それが今は、変化しデジタル文化(カルチャー)の一つとして、美味しそうなご飯をインターネットのSNSなどに、アップロード(転送)するという行為が、それになっている。そして、日本でも使われるようになった。これは、悪い意味では無く、どちらかというと、食べたいという欲求を掴む良いイメージのものである。

<震災ポルノ>

では、震災ポルノは何なのだろうか?という話になる。英語で言えば、disaster porn(災害ポルノ)になるが明確な定義は見当たらない。
実は、disaster pornはある程度世界では言葉として使われているように見える・・・が、しかし、意味は難しい。どちらかというと衝撃的な写真や映像といったものを、一部でポルノと呼んでいるケースが多いようだ。中でもその映像や状況の描写に対して否定的な見解を示している場合ほど、それをポルノと言う傾向が強い。

どうもこの言葉を説明するには、Poverty porn(貧困ポルノ)が関係しているようだ。これは、貧困を映像や写真記事の取材ネタにしてチャリティースポンサーを得ることから始まったようだ。その中でも状況の悪さなどを克明に描写した写真や映像を使う行為を中心にその言葉が広まった。その映像を見て不快に思う人が続出し、これを問題視されてきたポルノと同じだとして、貧困ポルノとしたようだ。
これも80年代頃に生まれてものである。これが、震災ポルノや災害ポルノの言葉に繋がったのだろう。

そして、その延長線上に、感動ポルノ(Inspiration porn/2012年)の登場があり、この辺りから、日本でも浸透していったようだ。ただ、多くの場合は人の情を悪い方向で引き出させるための、キャッチフレーズ(特別な意味合いを持たず客引きのキーワード)として、それを使う傾向があるため、意味そのものはほとんどの場合、その都度取り繕われている雰囲気もある。即ち、前に付ける言葉を変えれば、似たようなニュアンスで他の状況にも使えるが、それがフードと同じにも、貧困と同じにも、卑猥にもなるということだ。

まだ、ポルノは続く・・・

<写真としてのポルノ>

今、ポルノは美味しそうな食べ物写真のようなポルノ(どちらかというと、欲を刺激する、広告)と、貧困を売り物にしているような不適切なポルノの2系統がある。そして、実はその両方が実は交わっており、同じ食べ物ポルノでも、意味が否定に示されるケースもあれば、貧困でも肯定的にキャッチとして使うケースもある。それが、現実のようだ。

その例となるのが、
海外のRuins photography(Ruins porn/遺構・廃墟ポルノ)というのもあるが、ここまで来るともはやPornographyではなく、ただの写真(Photography)である。文字列もそのままPhotoだし・・・。

即ち、今の氾濫するポルノという言葉は、誰もが意味を理解して使っているというより、衝撃的な何かがあると、造語的にポルノというキャッチを付けてきたという印象だろう。そして、それが徐々に良(商用)と悪(批判)の正反対の方向で、崩れて何でもポルノ(キャッチフレーズ)として示されるようになった。

<ium的な語尾に近づくポルノ>

要は誰もがポルノと聞いてイメージする言葉と画像や映像を繋ぐ訳だが、かなり大雑把というか、語が示すものが薄いため、イメージする言葉の意味が人によっても、言葉の内容によっても変わる訳だ。その意味を一つしか知らなければ、言っている意味も分からなくなるという空気のような存在になっているわけだ。ポルノそのものは意味を持たず、ポルノにくっつける言葉と前後の語の雰囲気で、ポルノが何を指すかを判断しなければいけないケースもある。

言葉は、生き物のように変わっていくというが、このどんどん生まれるポルノファミリーは、日本でも見られる言葉の変化と同じで、ちょっと面白い。これは、きっとポルノに限らない話だろう。結局はSNSなどのタグとして使うにはこういうキャッチがあると共有が進む。だから、手軽なキャッチを求めた結果、ポルノの接頭が多様化しているのだ。そして、雰囲気でポルノを使う輩も増えるから、ポルノがポルノグラフィーでしか知らない人から見れば、異質に見えてくる。

まあ、これは、日本の外来語におけるアイロニーだったり、エントロピーだったりと同じだ。意味が分かる人は分かるだろう。分からない人は、その意味を頭できっとこんな感じかなと思う程度だ。
答えは書かないが、これは知らない人への挑発では無い。それらを、調べるか調べないか?というのは、感覚的に自分が理解している言葉と、理解していない言葉で前後から雰囲気を判別する言葉、なんとなくイメージが湧く言葉、お手上げで分からない言葉など、いくつかの段階がある。

その感覚と商業的、または個人的なキャッチフレーズが海外でも日本でも造語を生み出している。
それに、ビジネスのあざとさも絡み、pornシリーズの氾濫に繋がるのだ。ポルノがいろいろな意味で、ポルノ化(薄く広く浸透し意味を失っていく)わけだ。キャッチにすればポルノポルノかな?ポルノという言葉はこうじゃない不快だと思うと、ポルノになる。これが深いな映像や写真に出来れば、ポルノポルノになるかもしれない。

これは、今後の社会には一つの懸念材料でもある。過去の言葉が定着したことから、雰囲気ばかりで言葉を人々が作っていると、結果的に語弊が生まれやすくなるのは確かだ。

ある程度は、皆が意味を正しく認識して言葉を使うか、皆が認識する機会を設けないと、ネットワークが広がる社会では、ちょっとした発言の取られ方の差で、亀裂が生まれる可能性もある。




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
震災ポルノって何なのだろうか?難しい外来言語の系譜 なんとなく綴ってみた/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる