Windows10 Creators Updateがまもなく始まるようだが、既に次のアップデートの話もちらほら聞こえる。 次もRedstoneの名称は続けるようで、RS3になるようだが、ユーザーインターフェース(画面のデザイン)が刷新され、Aero Glass(透明感あるウィンドウやメニュースタイル)が今まで以上に強化されるようだ。 それは、Projetc NEONと呼ばれるUIデザイン向けの言語を使うという話も出ており、全てのハードウェア(xbox、WindowsPC、WindowsARM、WindowsIoT)でこれを利用するという話のようだ。 One Coreの開発思想をカーネルベースからユーザー領域にも広げていくことを意味している。 ただ、操作系の完全刷新は行われないという話だ。たぶん、これらの刷新はNEONで置き換えた後に行われるか?または、今と同じように徐々に変化させていくと思われる。 この先予定されているのは、My Peopleの実装や、3D関連のAPI拡充、徐々にデスクトップアプリをストアベースのアプリに置き換えて行くための準備がさらに進むぐらいだろう。ちなみに、数年内にはAPI関連の拡張にHLSL6.0(Shader 6、Six)も登場するようだが、どれほどの人がこれを待っているかは分からない。 この辺りを考えると、あまり先のWindowsも人々があっと驚く進化は無さそうだ。 <MSが望むほど普及していないWindows 10> 最近の市場を見る限り、Windows 10はマイクロソフト社が望むほどの成長からは遠いように見える。まあ、何でも最初の予想通りにはならないものだが、Windows 10に関して言えば、アプリ−ケーションも今やマンネリなものが増えており、UWPアプリも数がさほど増えていない。強いて言えば、Xbox Gamesは増えていると言えるかも知れないが・・・。 この原因は、結局Win32/64系のソフトウェア開発より、UWPソフトウェア開発を推進しているためかもしれない。結局のところ、WindowsといえばPCアプリケーションの資産が動くことに評価が集まっており、UWPなどというAndroidやiOSのまがい物みたいなカジュアルソフトを、動かす環境として評価していたわけではないというこだろう。 まあ、一番痛いのはiOSやAndroidのアプリケーションを簡単にUWPに変換できることを目指した、Windows Bridgeが失敗に終わったことだろう。これに期待したユーザーは多かったが、特にAndroid版が早々に終わったことで、特にモバイル系においてWindowsへの期待値は激減した。 この流れをどこかで、変えなければいけないが、なかなか上手くいっていないわけだ。 <起死回生はARM版のデスクトップOS> RS2で登場するとされるデスクトップARM版は夏頃に登場するとされるが、これがシェアを伸ばす起爆剤になるかは分からない。確かに、デスクトップベースのWindows Phoneなどを開発するチャンスになるが、一方で今更感もあるからだ。Google Androidのようにホームアプリを自由に変更できるわけでもなく、OSを触って遊ぶ玄人は別にWindows10に期待することも殆ど無くなった。 セキュリティ問題があっても、Androidが市場で売れるのは、OSの自由度が高く、安価に多くの製品が出回っているからだ。マイクロソフトにとっては、これからどれだけ古いOSをWindows10PCに変更して貰うかという点だろうが、最近はちょっとマクロソフト自身がOSをどういう位置づけにするかという視点を大きく変えているようにも見える。 今のマイクロソフト社はOS普及数を追っているように見えないのだ。単純に、Windowsはマイクロソフトの他のビジネス(Enterprise)を成立させるための材料でしかなく、たまたまその中に1つ2つにWindows HomeとProという一般向けの製品があるだけぐらいの位置づけに見えてくる。成功したらラッキーぐらいの品だ。 何せ、セキュリティなど今OSに搭載すると喜ばれるグループ機能の大半は、Enterpriseから有効になるし、全体で行われるOSの機能拡張もUI系や操作系が多い。自社のハードウェアに対する拡張が優先的に実装されるのも、最近の傾向だ。この辺りを見ると、総合的に全ての最先端をカバーしていたOSだったが、今ではマイクロソフトの都合がよい機能だけを実装するOSになりつつあり、昔のWindowsが持っていた汎用OSの思想は、どちらかと言えばスマートデバイス向けのAndroidの方が今では備えているような気がする。 このように見ていくと、Windowsは主流を組み込んで数を追うより、とりあえず研究している技術の、延長線上の更新を続けて当たれば売れるぐらいのOSへと変わりつつある。ただし、ビジネスユーザーは取り込み続け、特に開発環境においてWindowsを使い続けて、最低でも、その過程で個人や家庭でも生き残って欲しいというのが、マイクロソフトの願いなのかも知れない。 特に今回がCreators Updateと呼ばれた辺りを見ると、そういう印象が強くなる。個人・家庭向けデスクトップの成長を諦めたとは思えないが、少なくとも市場で他のOSを凌いで再成長するほどの手段はまだ見つかっていないのだろう。だから、とりあえず利益率の高い業務に力を入れる方向で差別化しているのかもしれない。 現状を見ると、Creators Updateの後も、暫くその状況が続く可能性は高い。果たして、ユーザーが喜ぶようなOSらしい進化を遂げた製品がこの先、登場する日が来るのか?既にCreators Updateの中身が分かっている中で、次々世代のOSの情報を見ながら、思うのである。 Microsoft Windows10 Professional 64bit 日本語 DSP版 DVD LCP (紙パッケージ版)+USB増設PCIカードUSB2.0 マイクロソフト(DSP) 2015-08-01 ![]() Amazonアソシエイト by ![]() |
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