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zoom RSS Intel GPUも対応したVulkanはどんな御利益があるのか?

<<   作成日時 : 2017/02/16 12:57   >>

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IntelのCore i 6000系CPUと7000系CPUに搭載のGen 9 or Gen 9.5 GPUがVulkanに対応したのは、数日前のことである。

まあ、IntelもVulkanのサポートメンバーには入っていたので、対応するだろうとは言われていたが、思ったより遅かった。というか、まだ対応していなかったのかと思ったのはここだけの秘密である。もうとっくに対応していると思っていたしかも、第9世代GPU(Gen 9)しか対応しないとは思わなかった。こういう点では、Geforceの偉大さを感じる。


しかし、対応してやったー嬉しいという人が結構いるのは驚いた。

Windows上においてVulkan対応のソフトが沢山あるのかというと、実はまだほとんどないはずだ。何故なら、Vulkan1.0がリリースされたのは、2016年2月である。対応アプリケーションは、まだきわめて少ない。しかも、対応するのは3Dゲームである。それなりにゲームをする人でなければ、効果も薄い。さらに、言えば元々VulkanはAMDのMantleをベースにしている。ローレベルGPU制御機能である。これに相当する機能は、DirectX12(Direct3D 12/ D3D12)にも実装されている。
その機能のマルチプラットフォーム版というべき存在だ。

ローレベルというのを、端的に言えばシステムモジュールやドライバなどでの変換行程を介さずに、その過程を一部省いてハードウェアに命令を飛ばす仕組みだと思えばよい。汎用処理が多く部品もまちまちなパソコンやスマートフォンでは、ハード毎に命令の実行サイクルや命令セットの内容が異なる。そのため、ドライバや付随するモジュールで、ハードにあった命令であるかを確認し必要なら置き換えやCPUで処理するように振り替えている。

その中間処理の多くを、すっ飛ばして実行できるのがMantleでありDirectX12のD3D12であり、Vulkanである。(他にもいくつかあるがここでは、割愛する)
この概念は、専用ゲーム機と同じ概念をPCやスマートフォンに与えるのと同じである。ゲーム機の性能はPCより低くてもPC以上の描画性能をたたき出せたのは、そういう一面もあったわけだ。


しかし、Windowsでは既に先行技術としてAMD MantleもD3D12もあるわけで、実はVulkanに対応したから、高速化する訳では無い。最も、Vulkanにゲームタイトルが対応しなければならない理由も、実は条件を満たさない限りないのだ。その条件がマルチプラットフォームである。

ここでいうマルチプラットフォームというのは、OSに依存せず、例えばWindowsでも、AndroidでもハードウェアドライバがそのAPIをサポートしていれば、対応ソフトでその命令が使えるという意味である。だから、実は一番Vulkanを評価する人がいるとしたら、それはマルチプラットフォーム対応のソフトウェアを開発する技術者であり、そういうAndroidなど他のOSにも供給されているゲームならVulkanはもってこいになる。


<Windowsでの御利益は今は少ない>

今のところ、開発者でなければ御利益は少ない。開発者の場合は、これまでIntel SDKに基づくベータドライバを導入しなければ、Vulkanのテストが出来なかったはずだが、Core i 6000世代以上で使えるようになり、テスト環境の構築が楽になったといえる。

ゲームをする側は、タイトルがある程度増えるまでは、Vulkanにドライバが対応したから、描画がよくなるゲームが増えるとは限らない。あくまで、ゲームタイトルがVulkan対応と書かれていない限りは、ドライバを更新しても既存のゲームに動作性能の差は生まれない。(まあ、IntelはnVIDIAやAMDと同様にゲーム向けのドライバチューニングもはじめているので、今回のアップデートで最適化されたゲームは速くなるかも知れない。まあ、不具合もいくつか書かれていたが・・・不具合は英語だが、こちらのKNOWN ISSUESを読んで欲しい

将来的には変わるかも知れないが・・・。まあ、Windows環境の場合、ゲームにはDirectXの方が圧倒的に支持されており、対して変わらない可能性の方が高いのだが・・・。LinuxやAndroid x86/64環境では喜ばしいかもしれない。


<ハード機能はやたら凄いインテル>

Intelの第9世代GPUは、演算性能やメモリーバンド幅こそGeForceやRADEONに及ばないが、D3D12で利用できるラスタライズ関連の命令親和性は高い。何せ、D3D12が持つオプションコマンドに”ハードウェア”レベルで全て対応しているのは、この3社では今のところインテルだけだからである。まあ、それが描画性能の高さに比例しないことは、誰もが知っているだろう。

まあ、CPU統合に性能を求めるのも酷だが、9.5世代まで世代が進んで、少なくともIrisプラットフォームはローミドルを凌駕しはじめ、開発の継続が力であることを示し始めている辺りを考えると、ドライバ開発も、もう少しAMDやnVIDIAのようにゲームやアプリケーション最適化を進めれば、Vulkan対応のような話では無く、日頃からドライバの更新が評価されるようになるかもしれないのだが・・・などと思うのだ。




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