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zoom RSS 雇用をリードしないハイテク業界・・・未来は暗いか明るいか?

<<   作成日時 : 2016/10/14 11:24   >>

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米国ではハイテク産業で雇用される人材が減少しているという。主に半導体、ソフトウェアなどの事業で新規に就業する人は、2000年に比べて2015年は数十万人減少しているという話が、最近出ていた。その雇用が4割近く減っていたのには驚いた。
これは、ある意味では驚きだが、ある意味では確かにと感じられる部分がある。日本もAI、IoTをこれからの柱とするが、ビジネス人材として長く見るなら、この産業も安泰とはいえないかも知れない。

<現実は厳しいIT産業>

90年代から2000年代初頭にかけて、ハイテク産業は大きく進歩した。特に、Windows95〜XP、MacOS Xが登場する頃までは、通信機器メーカー、OSメーカー、半導体メーカー、パソコンメーカーがこぞって新製品を出し、さらにソフトウェア産業もパッケージビジネスが急速に成長した。インターネットバブルがはじけても、それはしばらく続いたが・・・実は、iPhoneの発売頃から流れは急速に閉塞に向かっている。

厳密に言えば、産業のワールドワイドな売り上げはApple、Google、Oracle、Microsoftを中心に伸びているが、その裾野は急速に縮小している。たとえば、パソコン事業から、日立、SHARP、NEC、IBMなどが撤退を行った。ハードディスク事業は今やSeagate Technologies、Western Digital、TOSHIBAの3社に集約された。外部サウンドチップでは、Creativeがほぼ一社単独で、今でこそUSBオーディオがあるが、それも昔のサウンドカード、オーディオカード時代ほどの成長はない。ビデオカードは、AMD、nVIDIAを除けば内蔵グラフィックス(IGP)に食われている。

これは、ハードウェアだけの話だがソフトウェアメーカーも、大きなベンダーと小さなベンチャーが増える一方で、中規模小規模の旧来のメーカーは徐々に淘汰されている。その昔は、NECや富士通などの大手メーカーにも単発のソフトウェアを開発する事業部は多くあったが、最近はクラウドの流れに組み込まれ、SE/SIの一部となった。店頭パッケージがなくなり、利益率は高まるが・・・必要な社員は減っていく。なぜなら、小売り販売がいらなくなるからだ。

これが、中小になるともっと厳しい。
パッケージなら店頭でものを選んで買ってくれる可能性はあるが、オンラインだとランキング別や検索窓で直接指定できることが多く、よほどテレビなどで紹介されない限りは、売れない。しかも、フリーソフトウェア、機能別課金(ゲームで言うアイテム課金、広告などのアドウェア排除課金)が増え、最初から有料は選ばれにくい。


そして、極めつけはクラウド化の増加によって、サーバーコストが掛かることだ。単体のアプリケーションなら、それが売れれば、儲かるがクラウド化はクラウドサーバーへの一定のコストが必要になる。売るようなビジネスだと、売れ行きの応じて、サーバーコストが増加する傾向があり、利用者が飽きれば赤字になりかねない。だからいといって、中途半端だと別のソフトに浮気されやすい。

そう、即ちこれまで、バリエーションが多くあり、広がっていた市場に本格的な淘汰がやってきたのだ。すでに、このコンピュータハイテクノロジーの産業は、当たり前であり、売り上げもそろそろ頭打ちであるため、映像や音楽ビジネスのようにそろそろ規制強化に動き始める可能性もある。まあ、既にAppStoreが始まった時点で、利便性が高まると称して、小売店で行われていたソフトウェア価格の競争は無くなっており・・・。それが、いわゆる企業の自主規制(閉鎖)に繋がっているわけだが・・・。

何とも心許ない。


<消費型からの転換>

個人的には、世の中は再び、計画経済にシフトするだろうと予測している。実際に、OPECなどは国際的に原油価格の安定のために、生産量を調整しているし、鉄鋼などの事業では中国などが生産抑制を始めている。
国家社会主義とは違い、全世界で経済を調整する時代が始まりを告げているが・・・。たぶんうまくいかないだろう。それに参加するのは、成長が終わりつつある国であり、今まで自由経済に参加していない国で、今まさに成長を始めた国は、それに耳を傾けたりしないからだ。

そういう視点で見ると、発展が終わった国にある企業は、否が応でも人件費を減らすしかない。だから、IoTとAIになるが・・・それは、きっと長い目で見ると、先進国の産業を衰退に追いやるだろう。自動化の流れは、結果的に仕組みを知るもの、経験で覚えるものを減らしシステムに置き換える。
最終的には、それも保守も知らない人が、管理するようになり、システムが壊れると・・・誰にも修理はおろか、対応もできなくなる。

この流れは止まらない。間違いなく進むと考えられる。
だから、本当は消費型から、持続的な循環型を探し出しシフトする必要があるが、たぶんもう難しいだろう。人口減少の速度から考えると、少なくとも日本は、既に間に合わない。それどころか、経済学者達は、そういう新しいモデルを探す気も無いようだ。日本の経済学者は少なくとも、海外の学者のように多様な視点を持たない。常に、今ある情報モデル、過去のモデルと併せて考える目しかないものが多い。そのため、どこかで破綻することになりそうだ。後は、それがいつまで延命できるかぐらいの話である。


ちなみに、私は以前も書いたと思うが、今の社会は過去の文明末期を解明しているのではないかと、思っている。
数千年前にいくつかの文明が生まれて滅んだとされるが、それらはこの100年や200年で誕生した技術に似たものも多くあった。しかし、それらは数千年に渡って技術としては継承されずにいた。その理由は、人口爆発と減少で証明できるかも知れない。これは、成長と衰退は、競争によって起きるということを考えればごく自然なのだ。

現在の人類は、それと同じ過ちを犯しつつあるのではないかと危惧している。それは何かというと、人が人に伝えるという重要性と、人口が減っていくことによる知(知識、経験)の減少である。

太古の文明は、何らかの騒乱や気候変動、病気など何かが起き、人口が減り、仕事が減ったことでそこから人が去り、なおかつ技術も継承されなかったことが原因だと考えられる。
今の社会は、今の流れでいけばハイテク産業の人口流入が減り、さらにシステムを使う一般産業が増えることで、職人が減るだろう。それに人口減少が重なり、産業を支えるのがプログラマブルなコンピュータになる。

人は、コンピュータを管理するのが仕事になるが、人が減ればコンピュータも売れなくなる。どこかで、需給ギャップが生まれ、この産業は徐々に、着実に、さらに、衰退するだろう。そして、コンピュータが使える人は、産業の特殊な経験は持たない。ただの人だ。そういう人が、増えれば継承性はなくなる。

世界人口が増えてもいつかは減少するはずだ。何より増えているのは、学問や風習、経済の仕組みが弱い地域だから、職人が多いわけではない。そのうち仕組みは廃れていくだろう。

その先に見えるのは、衰退である。一番、ハイテク先端産業が多い米国で、ハイテクが減っているということは、その兆候が既に見られると言うことだ。

<物を作れ、生み出せ・・・>

これからの人々は、コンピュータではなく実際に何かを作り育てる趣味を見つけるべきだろう。
職業にできるならよいが、なかなかそうもいかないだろうから、たとえば植物を育てるとか?木工細工を手で作るとか、衣服を編む、縫うといったことができる方が、きっと将来何かあっても、生きていけるはずだ。もちろん、執筆や音楽や歌を作るというのもよいかも知れない。とにかく、自分が何かを自分の力で育む活動をするべきだろう。
資格がある必要も無い。兎に角、なにかを生み出し続けることだ。

逆に絶対に気をつけるべきは、お金や時間を消費して人が提供する何かで遊ぶ時間である。経済的には喜ばれるが・・・会社を探し続けないと、生きていけない人になるだろう。


ハイテクは時代を支えるはずだったが・・・今や終わりつつある。ベンチャーは生まれるが、成功するベンチャーは以前に増して少なくなっている。たぶん、IoTやAIになると、クラウドなどで継続的な投資を求められるため、もっと減るだろう。ただ、一つ確かなのは、機械は我々の大変な仕事を楽にしてきたが、これからのロボットやコンピュータは、我々と確実に職業を奪い合うようになる。ハイテクがそうなり始めたことを示したと言うことは、今後それ以外の産業も、急速に雇用を減らしていくかもしれない。日本も、今は労働力不足といっているが、米国のIT市場の新規雇用の減少率を考えると、突然その労働力不足を凌ぐ勢いで・・・という可能性も否定はできない。

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