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zoom RSS JASRAC、美容室など全国212施設に一斉法的措置・・・なぜカスラックと呼ばれるのか?

<<   作成日時 : 2016/06/08 10:37   >>

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このIT Mediaの記事における反応が面白い。Twitterなどでは、カスラックとまで呼ばれるJASRACだが、やり過ぎだという人もいるようだ。まあ、確かに昔は法的に違法ではなかったが、90年代〜2000年代に入り一気にBGMがホームページや店舗で違法化され、啓蒙活動をしても改善しない業者が悪いというのは、正しい。

しかし、批判されるには、理由がある。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1606/07/news107.html

<買った音楽ライセンスの範囲>

一般に私的利用というのがどこまで該当するのか?というのは、昔から言われてきたことだ。今では、私的利用と言えば、誰に渡そうが違法という解釈をする人もいれば、私的で、いつもお世話になっている・・・だからネット上の友人にばらまこうという人もいる。

私的が勝手に一人歩きして、昔のように気の合う仲間と現物の媒体(CD、MD、カセット等)でシェアすることは減り、データとして広がるため、法的な拘束が強くなっているわけだ。即ち、私的を勘違いして広めた(頒布)した人が出たことで、法律は厳しくなった。そして、厳しくなる時に、いっそ商用での儲けをもっと得ようと著作権管理団体は考えた。

それに間違いはないが、やり過ぎたのだろう。そして、そのやり過ぎた方法を、本気で使うようになった訳だ。しかし、世間は、それとは真逆に、よりネットとの融合が進み、個人がYoutubeなどで自作した音楽まで流す時代になった。即ち、音楽はユーザーがコストを払うのではなく、閲覧時広告で支払われるケースも出てきたわけだ。

時代が変わってしまったわけだ。今では、私的録画補償金管理協会(SARVH)は解散しており、そこからの収入はなくなったのも痛いはずだ。そもそも、CDやMDなどの私的録音補償金も減っている。それに、JASRACがついて行けず、それらのアテが外れ始めている現実が、カスラック批判に繋がる商用への締め付けになっていると予測される。

まあ、そもそも音楽が主産業ではない場所で、BGMとして使う場合に、果たしてそこまでライセンス料金を取るのかというのは、考えた方が良い。そのむかしは、喫茶店などでも、経営者(マスター)が好きな曲が流れていた時代はあった。結婚式のBGMに使われることもあったが、今はそういうBGMでさえも先に権利者に許諾を得なければ使えない。使えるのは、CDの音源であり、Web販売のMP3やFLACなどは対象外というケースもある。(これは、再録音などによって権利関係とライセンスが変わることがあるため)

結果、近年は有線放送が主流であり、場合によってはテレビやラジオが代替するだけで、音楽など流れていない店も多い。

昔は、そういう巷に溢れる音楽を聴いて、良い曲という物を選んでいた人が、今では頑張ってもテレビやラジオで流れる曲の一部に群がるだけである。そもそも、テレビラジオで流れる曲の多くは、メジャーソングが多く、テーマ性がタイアップなどで定まっていることもある。そのため、層が広がらないという。

まあ、要はジャニーズ、AKBのようなアイドルばかりが売れるようになるのだ。そうでなければ、後はアニメソングやドラマソングぐらいしか売れない。


音楽が好きで興味を持っている人でなければ、自然にこの曲が良いと思える機会も今やほとんどない。スーパーや家電店のBGMでオリジナルソングが耳に残るぐらいかもしれない。
これも、JASRACの知名度を落とすにはかなりの効果を持つ。要は、JASRACの恩恵といえば、権利者にとっても、一般人にとっても市場から音楽が消えていくことしかないように見えるのだ。


<音楽は売る前に広める>

音楽というのは、一般に広く広まった時に評価されるが、近年は中間搾取も多く、なかなか利益に繋がらない。
特に、大きな著作権団体はそれだけ従業員も多いため、それらを養うコストが掛かる。JASRACが、施設に手を出すのは、他の著作権収入が既に減少する中で、次の成長性が見つからないというジレンマと、次のビジネスモデルを探してくれるような優秀な人材が、その中にいないからと思われる。
結果的に、法律を盾に取り立てるしか生き残りが出来ないわけだ。そして、それをやっても成長しなければ、今度は著作権者からも反発を受けることになる。

実際に、JASRACからの脱退は近年増加しており、求心力は徐々にではあるが失い始めている。それを、必死につなぎ止めるために、こういう活動で、くみ上げようと努力していると言える。

ただ、本当にやるべきは、魅力的な音楽を如何に多くの聞いて貰う努力をし、それを利益(購買)に繋げるかである。権利者団体は守ることが、主軸であるため、そこれまではタッチしないのかもしれないが、音楽家もやっていることが、自分たちに不利な状況になる行動をしていることは、そろそろ理解した方がよいかもしれない。


<悪い癖>

この状況は、家電における日本のやり方と似ている。自社技術のライセンスを上手く公開せず囲い込む余り、結果的に他社がそれを追い抜くという構図である。最近は変わってきているが、近年はライセンスを最初は無償公開し、一定の売上げがあったら、その時点からライセンスを取るというビジネスも今はある。

誰にも聞いて貰えない音楽は、ただの音である。場合によっては雑音だろう。文化も芸術も評価されない。
これは、技術力がいくらあっても、売れなければ価値はないのと同じ事だ。音楽を買って貰うつもりなら、まずは音楽をある範囲で流すことを認めることだ。商用でコストを払わせて認めるのではなく、いっそそのCDを置いて、気に入った人に売って貰うことを条件にしても良いし、または音楽の話を積極的にしてもらうことでも良いかもしれない。

要は、あなたが音楽家になる前に、やったかもしれない路上ライブのように、最初にだれかに聞いて貰うという発信の場をなるべく多く作らないと・・・音楽は売れないのだ。結局、売れないと分かれば、テレビなど、イメージに合わせた音楽に媚びることになるだろう。


<権利者云々を述べるなら・・・>

ちなみに、JASRACにおける音楽商用ライセンスの取得は、分かり難い。注意事項は上から下まで読んでも、申し込み前のご注意を読め、最後はJ-RAPPでの登録を必要とする。著作権の有効範囲があることは、皆理解して、こういう契約はするものであるがとにかくJASRACはリンクが多く、契約までの注意事項が多い。

普通は、契約の最初に確認を1つか2つに纏め、その後、約款と契約書で最終的な押印をするのが、一般的な契約である。

あっちに飛んでこっちに飛んでで、結果的にJ-RAPPで、ユーザー登録して最終契約というのは、なかなか他では少ない。よほど大掛かりな楽曲使用でなければ、JASRACの楽曲を使おうとは思わないだろう。
http://www.jasrac.or.jp/info/create/calculation/simulation.html
http://www.jasrac.or.jp/info/create/video.html

使用料金のシミュレーションは別口であり、使わせたいのか、それとも使って欲しくないのかさえ分からない。
http://www.jasrac.or.jp/info/create/calculation/simulation.html

要は、個人や商売で二次利用する場合、目安も分かり難く敷居が既に高いのだ。
ここを、一本化して分かり易くライセンスが発行できる仕組みを作れば、JASRACは儲かるかもしれない。
個人は、月額の利益から何パーセントまたは月額固定で何曲いくらなどとしても良いわけだ。そういう、ぱっと見で分かるサイトを作らなければ、カスラックと呼ばれ続けるのは当たり前である。


即ち、WebではJ-RAPPが最終的にその契約などを行っているなら、全てそのサイトで、価格や権利情報に関する契約の全てと、同意条項を伝えた方が良いのだ。無駄にここがあそこがと、法的な根拠やJASRACの有効範囲を書き連ねると、利用者が戸惑い。そもそも、使う気も失うわけだ。

こういう点が、カスラックになる理由だろう。


<良い商売>

コンテンツ系の商売は、良い商売だと思う。その理由は、ハードウェアなら一巡すれば売れなくなる。
売れなくなれば、新しい商売を開拓するしかない。しかし、コンテンツの場合は、法規制を政府に掛けて貰い。利用権を狭めて貰えば、そこからライセンス料が取れる。成長している頃には、何も言わなかったくせに、その当時かったディスクでさえも、後出し規制の対象に出来る。

これは良いビジネスである。しかし、こういうビジネスが出来るからと、それを極端に利用し続ければ、人々は徐々にその産業を嫌うようになる。だから、ストリーミングの定額ビジネスなどが生まれるわけだ。一方で、権利者から音楽の利用権を借りて使う人は、減っていく。フリー素材を探して使うビジネスが増えるのだ。

本当にそれで、良いならJASRACはこれまで通りにしていけば良い。しかし、それが困るなら、ライセンス契約のスタイルをもう少し今に見合ったスタイルに変更し、敷居を下げ、分かり易く簡潔にしなければ、JASRAC離れが加速することだろう。

<音楽著作権業界は新しい世界を探るべし>

私は、JASRACを責めるつもりはない。法的な措置だから、淡々とやるのは、当然だからだ。

ただ、世の中からBGMとしての音楽が消えているとは感じる。昔は、多くの音楽が巷に溢れていたが、今ではそれも聴くことが年々減っている。それが示しているのは、音楽がなくても人々は生きて行けるということと、自分がテレビなどで気に入った音楽しか聴く機会がなくなるという、JASRACにとって悪い状況をJASRACが自ら生み出しているという現実が、JASRACが理解していないという現実だ。これは、芸術性や感性などいわゆる人の情緒にも影響することであり、今後の日本の社会にも影響するかもしれない。

JASRACにはそういう一面も考えて、権利だけではなく、これから音楽をどう多くの人に聞いて貰うか?世の中から消えていBGMを、補うか真剣に考えて貰いたいと思う。

本来、音楽は最も人にとって身近な教養であり娯楽でもある。鼻歌なら誰でも歌えるだろうし、子供の頃に最初に親しむのも、家族の子守歌や、テレビラジオで流れる音楽になる。それぐらい、音楽は親しまれているものであるため、売れないから囲い込むというだけではなく、売る以外に音楽をもっと広める機会も合わせて作らないと、結局音楽業界が疲弊するだけに終わるのだ。



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