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zoom RSS AI活用しなければ…「就業人口735万人減」・・・最初から方向が決まった議論

<<   作成日時 : 2016/05/09 09:37   >>

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読売新聞の記事であるが・・・この新産業構造ビジョンは、最初からこれがなければいけないという前提で物事を考えているようだが・・・内容は、これしかないとう脅しに見える。これを目指して頑張ろうという人は少ないだろう。
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20160505-OYT1T50017.html?from=ycont_top_txt

具体的に、新産業構造ビジョンがどういう目的で設立されているかというのは、以下を読めば分かるだろうが、中間整理の内容がそれに沿って露骨すぎて嫌になる。
http://www.meti.go.jp/committee/summary/eic0009/pdf/017_03_00.pdf


ちなみに、これで示された中間整理は以下の記事となる。これのP44に記載されているのがそれである。そして、ここにあるのは専門分野が増え、一般分野の労働者が減少することを示している。さらに言えば、これに具体性があるのかというと、具体性も将来像もない。

中間報告だからだろうが・・・
http://www.meti.go.jp/committee/sankoushin/shin_sangyoukouzou/pdf/008_05_01.pdf

尚、正式版は以下となる。
http://www.meti.go.jp/committee/sankoushin/shin_sangyoukouzou/pdf/008_04_00.pdf

第4次産業革命では、A.I(artificial intelligence)やロボット、バーチャルリアリティ、ビッグデータの応用を行うことが書かれているが、「こうしたデータを上手に活用し、新たなフロンティアを発掘・獲得する企業・産業が成長する一方、そうでない場合には、厳しい状況に・・・」(P8)といった、誰でも悲観すればそうなるだろうという内容が書かれている。これは、せいぜい大学教授と官僚辺りが纏めた記事か、企業が就職採用活動で人を絞りたいから、この分野を増やしてくれとでもいったのかもしれない。

ついでに、P11ではここまで書きながら、「なお、こうした「将来像」は時々刻々と変化しうるものであり、ダイナミックな検討の継続が必要。」らしいのである。即ち、ビジョンは最初から霧に覆われていることを示している。日本にしか出来ない新しいことをする訳では無く、世界と同じことを世界に乗り遅れないようにやりましょうという完全に競争で負けかねない戦略しかないのである。

だいたい最後まで他国の例などを入れつつ、似たような形で終わっている。
これなら、このブログでももっと短く書けるような内容だが・・・。たぶん、このモデルだと、きっと15年後は悲惨なことになるだろう。日本の環境特性に合わせたテーマではないし、そもそも明石家さんまの言葉を借りれば、日本の「個性が死んじゃう」状況である。機械的に、こうすればああすればではなく、日本として日本にしかないものがないのか?それはこの先どうするのか、他国とどうやって渡り合うのかも含めて、日本の持つ経済的な武器の育成については書かれていないように見える。


<自動運転、A.Iよりもっと日本にしか出来ないビジネスと飴を考えろ>

はっきり言えば、自動運転などGoogleなどに任せた方が、うまくいくかもしれない。日本でも民間企業だけで研究開発をさせた方がやっていけるだろう。一方で将来日本が世界に売り出せるだけの技術があるとすれば、それは震災や台風、火山噴火、塩害などにおける災害対策技術など、日本が先端ビジネスとして持っている分野である。

また、先頃のゲーム機などの分野はまだ生き残れる可能性がある。本来は、ピンポイントで考えるなら、そこまで言及して行く方が、好ましい。そういう分野でどういう活用が出来るかといったところだろう。
要は海外にはない何かを、日本なりに世界に売ることが求められるのである。

何より重要なのは、A.Iなどが発展すれば仕事の一部が失われることも言及するなら、いっそ仕事をA.Iに任せて人は管理に徹する社会として、教育もそれに沿ったモノにするというのも手である。場合によっては、その仕事なら高齢者でも出来るようになるというビジョンもSF的だが、面白い。要は、未来をどんな新しいわくわくが、どんな新しい余暇が、どんな新しい仕事が、どんな新しい職業があるかで語るのが重要なのだ。そして、必ずそこには、ある程度の飴(実現不能ではいけないため整合性の取れる内容)が必要である。



<労働力不足を補う・・・今でも出来ないのに将来できるのか??>

このプレゼンの内容はどこかの国のどこかのモデル、またはどこかの国の多国籍企業が一社でやっているような内容である。Gが付く会社や、Aが付く会社、Mが付く会社などとその関連企業の方が出来るだろう。


既に労働力不足が起きている介護や都市部の保育などの分野に人が集まらない現実を見て、A.Iのような先端ビジネスに人が就職するのかということだ。言葉尻では就業人口が減る減らないと言えるが、その前に多くの人は、その仕事を魅力的と思わない可能性もある訳だ。

その場合は、結局旧来のビジネスを好むことになり、それが経済を弱体化させることに繋がる。何より、他の国と競争するようなビジネスは、特色がないため他国の安い人件費に圧される可能性高く、この通りにはならない可能性の方が高いのだ。もし、そういう状況になれば、最悪の場合は735万人どころか1000万人規模で人が失業し、ろくな職業に就けなくなるだろう。


<ビジョンは幻影か、先見性か?それとも将来像か?>

何故、田中角栄の日本列島改造論が、当時そこそこの評価を得たかというと、そこには明確に日本に対してどういうアプローチをして、他の国とは一線を画す形で、日本という国土や国民が豊かになるかを、考えていたからである。今ある議論は、基本的にどこかのIT企業や他国の受け売りで、これをやらないと悪くなることしか書かれていない。もっと言えば、これをやるから会社は何とか雇っていけると書いているようにも見える。仕事は選べないどころか、減っていくと長々と書いているようなものだ。だから、こうするより仕方ないと・・・。

そこには、ビジョン(vision)という言葉が何度も出ているが、それが成功しても結局は、凄まじい世界との競争の中で、苦しい戦いを強いられるだろう。失敗したら735万人が路頭に迷うどころでは済まない。営業職や、システム専門職にと育てた若い人材が余ることになり、それらには別の何かの仕事に移るよう求められるかもしれない。そうやってきた結果、2040年には医者が余るという推計が出る。介護職を増やすよう努力しても、離職者が留まるところを知らない状況になるのだ。


ビジョンにはいくつもの意味がある。一つは視覚(visual sensation)という意味である。次に、幻影(vision/illusion)という意味がある。他にも、テレビに映る映像もVision(イギリス英語)であり、職務上の先見性、洞察力など先読みの力もビジョンである。そして、遠い将来像もビジョンという。

今回の場合は、先読みのビジョンなのだろうが、幻影のビジョンに見えるのは、気のせいではないだろう。結局、遠い将来の日本の像が見えず、悪い中でもっともうまくいった場合に、こうなるという・・・本来ならとても人様に見せられるものではないない内容を纏めているからである。

嘘を取り繕っても美辞麗句を並べろとは言わないが、こういう部会ばかりを作っている割に、発想に部会のお偉いさんが好きな言葉であろうイノベーション(技術革新)に繋がる部分もなく、日本にしか出来ない部分がないのは、とても残念だ。本来なら、学のある人々が揃っているハズなのだから、国民全体が経済的に最大限豊かに生活できる方策を示してほしいものである。例えそれが、達成困難であっても将来の国民の生活はこのように向上すると言えば、人はある程度それを目指せるが・・・悪くなるがこれならまだマシしか言わないなら、消極的な選択肢になり、結果人々は真面目に働かなくなるのである。


誰もが、この産業によって、こういうメリットを抱けるという点は書かなければいけない。そうしないと、賛同する企業はそれに向けて行動しようとするかもしれないが、そこで働く労働者や、他の企業などはメリットを感じず、結果的に
競争に取り残される社会が構築させることになるだろう。


<幻影=ビジョンの怖さは数年後にやってくる>

私は、日本のビジョンの中には、そういう将来展望の安心感がなく、少ない選択肢から義務的にこれをやらないよりは、やった方が良いという発想が占めているように見えてならない。こここそ、日本は技術があると言っている人々が、これなら絶対に他に真似されないといえる技術を持ち寄るべきであるし、日本の観光や先端農業、防災などの分野で、これに投資すれば伸びると言えるものを、持ち寄って、考えるべきだと思うが・・・。


この手のビジョンは明日、突如として苦しい日がやってくるわけではない。後から、ジワジワと苦しい状況になることが多い。そして、日本の場合は、大半の部会が、その結果を総括する前に、別の部会に置き換わったり、今の部会であっても、数年後に一定程度の課題と効果は残したと評価して終わろうとする。それは、次にはあまり反映されず、次も同じようになる。たまに成功したら、大成功で記事や政治のネタになるぐらいだ。大失敗しない限りは、ネタにはならないのである。

だから、周りがしらけ、状況は徐々に悪い方に進む。

私は、悪い数字が出ても大丈夫という会議も何度か経験しているが、ビジョンがあるのに、そのビジョンは無理だと思ってしまう組織は、地獄である。向上心もなく、一部の人だけが空回りするからだ。それに会社も気がついていないから、優秀な人ほど組織をさっさと辞めてしまう。

これが、ビジョンを中途半端に掲げるリスクでもある。本来は、ビジョンなど頻繁に掲げられるものではない。何より、中長期的には変わっていくと明記するようなこともないのだ。ビジョンが5年以上長期の目標の場合は、ある程度曖昧であるが、達成したときに誰もが喜べる結果を出すものとして示すものだからだ。

このまま、悪い中で一番良い手段がこれという部会報告ばかりが社会に出回るなら、この国の先は暗いだろう。
逆に、今が最悪だが、10年後にはこの技術、この技術、この技術が確立され、仕事が増えるといえば、人々はある程度前向きになるかもしれない。また、何もしない方が、実は産業を一方に偏らせることがなく、新しいアイデアが別の分野で生まれる可能性を残すことになり、場合によっては成功するケースもある。


即ち、本来ならこれなら皆が希望が持てるという内容でないなら、あまり報告すべきではないし、そもそも部会もその程度の部会なら早めに解散した方が良いのだ。もっと、昇華できる分野を探すことに力を注ぐか、いっそ次世代育成の教育側に金を回した方が、後から凄い発想が生まれるかもしれない。

社会を前向きに進めるアイデアもない専門家がいくら集まっても、結果は自己満足に過ぎない。それでは、今や世界に勝つことはできないということは、本来、上にいる人ほど理解出来ていると思うが・・・。




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