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zoom RSS 任天堂次世代ゲーム機NXは任天堂を救うのか?

<<   作成日時 : 2016/04/28 09:18   >>

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任天堂の新型ゲーム機NXが2017年3月に登場と発表されたのは、昨日である。任天堂の公式Twitterなどで流れたことで、一気に広まった。

以下はロイターの記事だが、この時期に発表するのは珍しい。普通はE3や東京ゲームショウなどでリーク情報が多少はあるだろうが、サプライズとして発表する場合が多いからだ。何故、今なのかは昨日任天堂が公開した決算短信にあると思われる。

Wii Uそのものの販売実績が悪いからだろう。スプラトゥーンなど一部ゲームが売れてはいるが、ハードそのものが頭打ちになっており、売れ行きが悪いのだ。結果的に、決算短信に合わせて投資家に投資性をアピールしたと思われる。
http://jp.reuters.com/article/nx-idJPKCN0XO0RR?sp=true

<専用ゲーム機市場は厳しい時代>

はっきりいって、専用ゲーム機市場で今勝ち組なのは、Playstation 4と任天堂のDSシリーズぐらいだろう。後は、負け組である。ただ、Xbox Oneは米国市場では勝ち組となっており、今後One Core戦略が充実していくと、Xbox Oneを持たないユーザーでも、パソコンでXbox Gamesを楽しめるようになるため、マイクロソフトはどちらかというとゲーム機というビジネスより、自社のサービスを使わせるために、多様なハードを開発しているように見える。

即ち、xboxが売れる必要が無くなり始めている訳だ。これは、Appleがスマートフォンからコンテンツにビジネスの軸足を移し始めているのとよく似ている。一つのOS系譜があくまで複数のハードウェアを纏めて自社のコンテンツサービスに統合的に集約されるという、ワンポータル、マルチハード(プラットフォーム)の発想にシフトしていると言える。


一方で、ゲーム機しかないソニーや任天堂のようなメーカーは、マルチプラットフォーム戦略が出来ていない。Playstation OS搭載のスマホがあるわけでも、Playstation タブレットがあるわけでもないのだ。その一方で、ゲーム機としては完結しており、簡単にゲームを楽しむことができたり、体感型のハードの開発がいち早く出来るという利点がある。それが、前世代のWiiリモコンだったり、今後登場するPlaystation VRだったりするわけだ。

問題は、それらが売れる期間にはかなり制約があるという点である。このままだと、最終的にソニーも、任天堂もゲーム機において市場を減らしていくのは間違いない。

その理由は、高精細ゲームはすでに安価なスマートフォンでも、PCでもそこそこ出来るからだ。フルHDクラスなら、すでにPlaystation3レベルの処理は、スマートフォンで達成している。競争相手は、ゲーム機ではなく、PCや携帯電話になったのだ。


<NXにしか出来ないことはあるのか?>

ソニーはとりあえずPSVRで、今年攻めるだろう。一方で任天堂は来年の3月にNXを投入して巻き返しを図ることになる。ただ、専用ゲーム機をどれだけの人が欲するかは正直分からない。Wiiのように爆発的に売れるには、よほどの仕掛けが必要なのだ。

では、そんな仕掛けとは何かという話になる。

普通に考えると、3D性能を引き上げ、Wii UやWiiと互換性を持たせてという所だろう。しかし、それをやってもきっとユーザーの開拓は出来ない。もし、NXが本当に市場を取るとすれば、ゲーム機から外れるのが一番手っ取り早い。
要は、ハードとしてはゲーム機だが、ゲーム以外に使えるゲーム機にするということだ。

これは、xboxが今まさに始めていることであるが、今やハードはどれでも良い、重要なのはインターフェースが違うこと、起動の速度などが異なること。目的が違うハードでも、別の作業の進捗や簡易編集などが出来ることなどが、求められている。その辺りに踏み込むかどうかが、NXが成功するかどうかの鍵になるだろう。

後は、携帯ゲーム機のDSも同じプラットフォームに取り込むかすれば、売れるだろう。


<一番売れない製品は、クローズドでその品限りで使えるソフト>

日本企業がもっともよくやる方法がこれである。ソニーも任天堂も結局これをやっている。自動運転や、音声認識でも結局は未だに同じことを繰り返そうとしているが、これはいわゆる技術大国のマイナスな面である。技術があるから凄い、だからそれを囲って守れば必ず利益が約束されると思っている訳だ。

しかし、現実に今この製品でしか使えないアプリケーションソフトと、他のハードでも使えるアプリケーションソフトならどちらを買うだろうか?一社で開発した凄い先進的な技術が5万円で売られている場合と、機能は劣るが1万円で似たような機能がある製品ならどちらを選ぶだろうか?

最初は機能が劣っていても、実は共同開発企業が多いと、次の世代でのフィードバックは単独開発より、早いペースで進むことが多い。結果的に、どこかで追い抜くことになる。しかも、コモディティー化した市場では、高いモノと安いモノとの差が、見た目には分かり難い。だから、価格が安い方を選ぶ傾向が出てくる。ただ、お高いだけに見える施品は買わないのだ。そうやって、今日本の技術は抜かれ始める訳だ。

それが、ゲーム機というそれにしか使えない固有ハードと、スマートフォンやPCといった製品、場合によっては海外のAndroidなどを搭載したテレビなどとも今後は競争することになる訳だ。

そういう市場で、任天堂がどういう製品を出してくるかによっては、任天堂は将来性を賞賛されることも、出る前から悲観されることもある。


<もしも考えるなら・・・>

私がもしも、ゲーム機を作るなら、NXは最初のWii並の大きさデザインにもどすだろう。ハードは、そちらの方が良い。
任天堂の携帯ゲーム機コンテンツと、据え置きハードのコンテンツを統合して扱える機能を備え、いっそテレビやレコーダーにもそのOS技術の一部を提供することを考える。ただし、NXがホームネットワークに繋がっているときだけ、NXOSポータル(OSそのものではなく、ランタイムエンジン)が搭載されたテレビ単体でゲームが出来るなど、そういう手を加えて。テレビなどのフラッシュメモリの容量には制限があるため、コンテンツはNXに置き、そこからその都度入手して実行するスタイルにすれば、NXは絶対に必要となる。

OSではなく、ランタイム方式にすれば、AndroidやWindows、iOS、MacOSでも専用アプリを入れるだけで、同様に使うことが出来るだろう。スマートフォンの場合は、NXにチェックアウト台数の設定を与えておけば、外でも楽しめるように出来るかもしれない。

そうすれば、ゲームサーバーとしてそこそこ売れるだろう。要は、ハードを必須の鍵にして、ソフトでOSの囲い込みを超えるのだ。VMwareのようなものである。


以前も書いたが、テレビ用のHDDビデオレコーダーやBDレコーダーも日本では専用機として販売されているのが馬鹿らしい。いっそ、PC用のNASとして使えれば間違いなくヒットするのにと思う。日本が強みとして持っている専用機の技術がソフトウェア技術の無さで弱っていく様や、ハードウェアの垣根を越えられない甘さで弱っていく様は、見ていてさみしい。
NXには是非ゲーム機とその他のAV機器やコンピュータ機器とを取り持つデバイスに、進化した様を見せて欲しいと思う。

まあ、上記のようなことは難しいかも知れないが、いつかそういう製品も出てくるかもしれない。それが、マイクロソフトやApple、Google、nVIDIAでないことを祈っているが・・・これらのコンテンツ系のメーカーには難しい。どちらかというと、日本企業のようなハードウェアの方に強い企業は、複数のデバイスを最初から持っており、これをやる価値がある。


-通りすがりさん-

コメントありがとうございます。nasneじゃダメなんですか? という件ですが、たぶん、私の書きかたが誤解を生んでいるのだと思います。ここに書いているのは、未来にどういう製品が出れば、より評価されるかということです。NXが何を備えれば良いか・・・その一例としてBD、HDDビデオレコーダーのソフトウェア概念を加えて書いただけです。

別に今ある製品にユーザーが満足しているかどうかを語っている訳ではありませんので、ご理解いただければと思います。

一応詳しく書きます。

今満足しているというユーザーの評価に、メーカーが満足し、それをずっと目的毎の製品として細分化したままにすれば、ライバルがその不便さを汲み取るという未来を、見るかそれとも見ないか?というのが、ここで書いていることです。

例えば、nasneという製品を魅力的だと思って買う人にとっては確かに良いものです。しかし、プレイステーションを買ったらnasneと同じ機能があれば、その方が便利ではないかというのが、私の発想です。(これは言葉の綾として使う例であり、PSXがあったとかそういう話はなしにしてください。)

ここで書いているのは特定のハードウェアを買えば良いという話ではありません。テレビに繋ぐブルーレイレコーダーのHDDがNAS機能を備えれば(バッファローなど一部製品では搭載している製品もありますが)、nasneである必要はありません。そう思いませんか?そして、そこに格安で他社が入る余地が出てきます。こういう部分は、ソフトウェアである程度出来ることなのです。しかし、今のところ大手企業はそれをする予定がない。今は、タブレットPCなども増えており、ネットワーク上のBDレコーダー経由バックアップなどが出来れば便利かもしれませんが・・・。


もし、そういう市場を格安で海外ベンダーが開拓し、それの出来がよければ、日本メーカーのレコーダーはどうなるでしょうか?

物事は、今ある常識で満足させようと思えば、いくらでもそれで納得させることができます。しかし、それをハードコンセプトの常識としてしまうとどうなるか?本来ならソフトウェアやハードウェアの進化によって、ある程度難なく出来るであろう、他を取り込む努力を止めれば、今その市場に参入していない他のメーカーがそこに打って出たら一気に傾くわけです。

これが、日本のゲーム機にも言えるのです。マイクロソフトが何故、One Coreと呼ばれる戦略をとるのかというと、ゲーム機をコモディティーの中で専用機として普及させたいからです。Appleがタブレットやスマホ、TVでiOSを使い、WatchもiOSベースなのは、共通したOSで異なるプラットフォーム同士が同じアプリケーションを使える方が、パイが大きくなるからです。パイが大きければ、クローズドでもコンテンツを開発する人も増える。ゲームだって増えていきます。

しかし、日本企業は未だにハードの延長線上に考えがあります。レコーダーとテレビは別者、OSも違うものが当然ということです。しかし、それで、携帯電話はスマホに置き換わった。スマートフォン市場は、AppleやSamsung、Huaweiなどが開拓したという実例になりました。


ハードウェアとは違いネットワークでフィードバックを集められるソフトウェアは、恐ろしいことに、ユーザー数が多いほど進化が早くなります。ユーザーから多くのフィードバックが集まるため、開発者が思いもしなかったアイデアがドンドン蓄積されるのです。そして、これからはソフトウェアの能力でハードウェアの性質が決まる時代です。だから、OSを持つメーカーは共通化を急いでいるのです。

そこに最初から制限を与えて、これは○○専用としてA社が製品を出していたら・・・専用機を欲しがる人は買うでしょうが、興味のない人はずっと興味を持ちません。即ち、今この瞬間に世界最高のソフトウェアを実装した製品を出しても、シェアの高い共通プラットフォームを採用した他の製品に近い将来逆転される可能性があるのです。ハードはそもそも、スマートフォン程度の製品でPS3並になる時代で、4KのCGも既にデスクトップGPUならそれなりに処理できる時代ですから・・・。

そんな状況で、こんな凄い機能があると、ライバルのB社に入ってくる。似たような機能で、もっと凄いものが付けられるとアイディアがユーザーから来るのは時間の問題です。


NXはまだ商品の詳細が発表されておらず、中身は未知数です。秋頃に発表されるのでしょう。そのときに、ユーザーが満足するような製品か?それとも、失望するかは、Wiiか?Wii Uかの違いになるでしょう。
Wiiはユーザーインターフェースに革命をもたらしました。しかし、徐々にカジュアルユーザーは離れていきました。
他社でもこの取り組みはできましたし、後に続くソフトは少なかったですから・・・さらにスマートフォンにジャイロセンサーが搭載されており、このカジュアルゲームの市場が食われてしまった。
だから、Wii Uはその延長線上を目指そうと足掻いたが失敗しました。

そのため次の期待は薄くなります。そこに、もしゲーム機という枠を超えるようなプラットフォームを発表すれば、市場は面白がることでしょう。売れるかは、登場するタイトル次第ですけど。基本的には、掴みをうまくやらないと、ゲーム機は最後まで売れませんし、DSなどとのプラットフォームの共通化とゲーム機をコンソールとして、一家に一台買いたいと思わせることは急務なのです。

それに気がついているかどうかが、試されていると言えますが、これまでの同社歴代は、ゲーム機だから子供でも楽しめるゲーム機をとずっと語ってきました。日本らしいと言えば日本らしいですけど。そこが、SHARPのように見える。要は、今のままでも不便はないしいつか消費者が分かってくれると思っているとしたら・・・


将来出てくるの便利グッズというのは、たいていの人には分かりません。nasneでも良いじゃんというのは、当然なのです。しかし、商品を作る側が、そういう発想になると製品は売れません。それが、ここで書いている内容です。


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内 容 ニックネーム/日時
>PC用のNASとして使えれば間違いなくヒットするのにと思う。

nasneじゃダメなんですか?
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2016/05/01 03:12

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