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zoom RSS 日産デイズとeKワゴンで考える・・・日本の燃費基準

<<   作成日時 : 2016/04/21 09:35   >>

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およそ半年+αほど前にワーゲンが、排ガス規制においてECUソフトウェアを改ざんし、テスト時のみ燃費基準をクリアするためNOx除去装置をフル稼働させる仕組みを取り入れていた問題が、話題になったが・・・。今度は、日本企業にその問題がやってくる。三菱自動車が開発した軽自動車、ek(イーケー)シリーズとOEMで日産に提供しているデイズ(DAYS)シリーズにおいて、燃費基準をおよそ5%〜10%かさ上げしていたことが発覚した。

即ち、リッター26〜30kmの燃費が、23〜27kmだったと言うことになる。これは、日産が時期共同開発車の開発と、自社開発の検証を行うために、三菱に車両データシートの供給を受け、調べて見たらそうだったという話らしい。これは、日産側も甘い。スズキからの供給を三菱に変更してまで販売したデイズシリーズだが、結果的に検証不足が明らかになったのだから・・・。

これで終わるのか?というと、実はそうではない。三菱自動車は他の車種においても、JC08など各種環境基準テストで、本来やらなければならないテストを、ごまかし別のテストで代替していた可能性も出ている。即ち、これ以外の車種にも飛び火する恐れがあるということだ。あくまで、分かっているのがOEM提供していたこの車種だったということになる。
http://www.mitsubishi-motors.com/publish/pressrelease_jp/corporate/2016/news/detailg420.html


<フォルクスワーゲンは米米環境保護庁と和解>

日本でこれから、この問題が大きくなると思われる頃。米国では、VWの排ガス規制問題が和解に至りつつある。問題車両の買い取りを5000ドルで行うという政策まで含まれている。即ち、ekなどもこれに匹敵する責任問題がやってくるわけだ。

半年後に、三菱や日産が国交省にここまでの対応案を出して、収束できるかどうか・・・。
http://jp.reuters.com/article/volkswagen-emissions-usa-idJPKCN0XH2OV?sp=true


<日本の燃費基準チェック体制・・・>

VW問題が出たときに、国交省は日本も調査するという話はあったが、結果的に出てきたのは、内部告発に近い内容に見える。内部ではないが提携していた企業が、指摘して分かっている。政府は、VW問題が出たときに、日本の自動車会社に対する基準の抜き打ちチェックを行ったのだろうか?
まさか、排ガス規制だけ満たしていれば大丈夫と思ったのか?分からないが、日本のJC08や10・15燃費基準は、実燃費からほど遠いことはよく知られている。

リッター30kmなのに、走ってみれば20kmなどという人もいる訳で・・・。私もミライースに乗っているが、30km/Lの燃費を維持する運転は今までに2度ほどしかない。最低でも30km以上の距離を走るのは仕方がないとしても、エアコンを入れれば、25km/Lも危うい。JC08はエアコンも多少なり加味していたと思うが・・・。実走行ではなかなか出ない燃費なら、問題である。もし、これがチェック基準のいくつかのステージを飛ばしてやっていたら・・・納得できるが・・・。

そう考えると、他の自動車メーカーにはこういう問題がないのか、気になる。VW問題後に国交省調査の結果ではなく、日産が指摘して三菱自動車からそれが出たと言うことは、燃費基準が形だけで、指導や監査をしていないのではないのだろうかという疑問が出てくる訳だ。

この点から言えるのは、実燃費が記載燃費の7割〜8割程度しか出ないのが当たり前の基準が未だに使われており、それを自動車雑誌や一般のメディアも当然のように見ていることが背景にある。

VWの場合は、プログラムをごまかし排ガス量から始まった巧妙な不正だったが、今回のケースはそういう話も出ていない。単純にチェックをごまかしたということだ。即ち、基準を透過しているかどうか、官庁の担当者が目でチェックしていない訳だ。

これは、三菱自動車が云々ではなく、産業全体として日本ブランドのリスクになり得るだろう。


<国内で続く性善説を悪用した不正>

今回悪いのは確かに三菱自動車だが、見つかった経緯を考えると、日本ブランドに悪影響を与えかねない内容である。

このところ、杭打ち工事のデータ改ざん(土木事業不正)、食品廃棄物の再販売不正(廃棄物不正)、食品への異物混入(食品衛生問題)、そして自動車の燃費不正、さらには東芝の不正会計(会計監査不正)、血液製剤やワクチンにおける製造工程の不正(公衆衛生、医療安全不正)などが続いている。ジャパンブランドという言葉を使って、日本は物作り世界一などを掲げているが、今起きている現実は、それとは真逆に、一部かもしれないが嘘で塗り固められた部分があることが示されている。

本来なら、その基準が適用されているかチェックする行政機関が、最初から疑って掛かる姿勢が強く、これらは定期的な抜き打ちチェックなどで、見抜かれていなければいけない。しかし、例えば建物が傾いてから、分かる現実。例えば、一般の人(作った会社で働く人)がこれは出回らない食品ですと言ってから分かる。提携企業が、このデータはおかしいんじゃないかと言われてから分かる。といった状況は、よもや官公庁と企業が繋がっているのではないかとさえ思う訳だ。

要は、悪代官に賄賂を回すようなものだ。そんなことはなく、単純に複雑化する社会において、ただの公務員が、それをチェックする限界があるのだろうが・・・ただ、事務的に処理して本当に出来ているかどうかを、確認せずに、通す体制は、より日本ブランドの品位を下げることになる。

基準があるなら、その基準をしっかり透過しているか、悪いところを指摘するのが仕事だという点を、行政もしっかり認識しなければいけないだろう。とにかく、国や地方が決めている基準があるなら、官公庁が企業より先に、問題点を見つけて指導できることが、一番重要である。そうすることで、この国は基準が厳しく、企業の不正も少ないのだと思って貰える。それは、VWに対して米国が、真っ先に問題を認めさせたことではっきりしている。

人が足りないからといった話であれば、SEや土木事業などだって、人はたりない。介護だって足りないのだ。それでも、あてがわれた仕事をしなければならないのは、公務員だからという話にもならないのである。


<社会人口が減る中で・・・>

これから、さらにこういう問題は増えるかもしれない。技術大国日本というプライドがあり、国内に多くの競合メーカーがある中で、生き残りを賭けると、どうしても技術が少ない企業が、数値の一部を改ざんしたいという欲求に駆られる訳だ。

そして、改ざんしても通ると分かれば、それが継続される。官公庁は、データが改ざんされている前提で見ていなければ、結局その問題を指摘することもなく、受理されるとしたら・・・他の業種や企業でも横行する恐れが高まる。官公庁も人員削減の波があるのだ。処理する内容が増えるため、改ざんを見抜く能力は徐々に落ちていく。

即ち、人口が減るということは、不正が増えると言うことである。衰退時に起きる腐敗の構図である。
これを断ち切るには、スローな処理に切り替えるのがもっとも適切な手段である。

世界の潮流がいくら早くても、懇切丁寧に慎重に作業をする匠として仕事を回していれば、早い潮流に対して、緩やかさが売りになるからだ。皆が早いなら、嘘を見抜けるほど遅い方が魅力的になるという、逆転の発想である。

要は今のままでは、人口が増え続けるルールをベースに動いているため、不正も社会構造の劣化も進み続けることになるのだ。そして、それが増えれば日本のブランド全体が徐々に傷ついていく。VWの問題がドイツの問題と思われるのと同じことだ。


IoTが日本を支えるというのは、良く言われるが・・・個人的な考えでそれは「低い」と思っている。結局、IoTも日本的な売り文句ではなく、米国市場から見た日本への売り文句だ。Google、Apple、Microsoft、IBM、Oracle、Intel、Amazonから見れば、IoTに賛同する日本企業が、そういう画期的なハードを開発すれば、それを研究し、OSや半導体に応用することで、10年後の世界で自社OSを共通プラットフォームとしたコモディティーモデルが構築できるのだから・・・。

もし、ここで日本が食い込めるとしたら、せいぜい日本市場専用でも、独自のOSプラットフォームやデータベースを開発しておけば、違うだろう。

自動車は、トヨタグループがあるため、今のところはまだ有利かもしれないが、今後OSが制御する時代になると、日本企業各社が別々に開発している自動運転などの技術は、さっさと統一しないとGoogleやAppleなどOSとクラウド技術を持つメーカーに攫われてしまうだろう。ハードがコモディティー化する前に、ある程度オープンなソフトで市場を勝ち取らないと、負けるのだ。

一方で、すでにある許認可の基準を、逸脱されるようなことは、絶対に避けなければいけない。ステップを減らすのは良いが、基準を逸脱され不正に透過されたら、それこそその国の産業イメージも悪化させることになるのだから・・・。これは、自動運転技術に言えることだ。要は、世界で最初に投入してももし事故が多発したら、日本の自動車産業が失墜する恐れもあるわけだ。政府が(たぶん、基準手順などの重要性を知らない人が多いのだろうが)、今そういうやり方だから、そうなのだろうが・・・大事な許認可や基準部に対する監査能力が急速に弱っているように見える。急いでも、人に影響がないものなら良いが・・・期日を決めていつまでにとやって、バグや不正が横行し、命に関わるような自動車や、住宅、食品などは本来、それを定めること自体がナンセンスである。

世界最初より、世界一安全の方が、実は重要なのだ。
この辺りが、今の日本に対して不安を抱く部分である。特に、この三菱自動車問題は、それを示して見える。


<三菱自動車は、解散か?それとも重工と統合か?>

三菱自動車の今後は暗い。残念ながら、これまでの不正から考えると、もう買い手はいないだろう。そうなると、法人の解散もあり得る。生き残りをもし模索するとしたら、三菱重工に完全吸収し、細々とやっていくぐらいだろう。

今後、この問題が他の車種や企業に広がるのか・・・今後の動向が注目される。







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