なんとなく綴ってみた

アクセスカウンタ

zoom RSS 熊本の耐震化率は低い・・・それ以前に、耐震には限界がある。

<<   作成日時 : 2016/04/18 15:26   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

H20年時点で九州地方の耐震化率は7割を超えた程度であった。全国の住宅耐震化率が当時79%だったことを考えると、10%低いことになる。ただ、公共施設も含めた全ての施設耐震化率は2015年現在でも、全国平均で一桁程度(2〜4%)しか上がっていないはずで、その大半は住宅ではない。
http://www.mlit.go.jp/common/000133730.pdf

ちなみに、7割という耐震化率は大半の都道府県における耐震化率と同等である。低いのは当時65〜67%だった島根、岩手、秋田の3都道府県であった。岩手は今だいぶ変わっただろうが・・・。

尚、H20年時点で熊本の耐震化率72%と同じか低いのは、青森、岩手、秋田、群馬、新潟、富山、石川、福井、長野、岐阜、和歌山、鳥取、島根、岡山、山口、徳島、香川、愛媛、高知、佐賀、長崎、大分、宮崎、鹿児島である。
実に都道府県単位なら過半数が耐震化率72%以下となる。

このように見ると、確かに西日本の耐震化率は総じて悪い。しかも、昭和56以前の住宅が多いことを意味している訳だ。一方で、広島、福岡など比較的人口が多く、マンションなどが多い地域では新陳代謝が活発で、耐震化工事が進んでいることが分かる。

要は、地方の一戸建てが建て変わらないから、厳しいのだ。
そして、あくまでこの基準は昭和56年の強化された耐震基準の範囲内の話でしかない。
それでは、足りないほど酷い地震や液状化など地盤に影響する地震の場合は、これらの基準を満たしても、震度6クラスの直下型が何度もやってくれば、倒壊する恐れがある。それを最悪の形で証明しているのが、今回の震災のようだ。

<一度大きな地震を乗り越えた建物は耐震診断と補強が必須>

現実的なことを言えば、耐震基準を満たした住宅でも、数度の揺れには耐えられないケースも多いという。
これは、耐震構造を維持する構造体が、揺れに対して金具や、梁の衝撃吸収と発散で崩壊を防ぐケースと、金具を堅く固定して、材が抜けないようにする方法と2つの耐震方法があり、大半の耐震は後者だからだ。

後者の場合は、とにかく軀体(くたい/大黒柱のような基礎構造体)が、抜け落ちないように固定することが目的である。1回や2回の大きな揺れに耐えられるようには出来ているが、2回3回と振動が来れば、徐々に杭や釘は緩くなり、抜け始める。そのため、その部分を再補強しなければ、耐震性は失われる訳だ。


一方で、前者の場合は、自らが揺れることで運動エネルギーを熱エネルギーなどとして放散する。そのため、設計上の限界を超える振動がやってくるか、または地盤そのものがよほど緩いか、または材の劣化や、破損が起きない限りは、設計寿命の年数までは持つことが多い。ただ、前者では建物そのものは揺れをある程度許容するため、軀体は壊れなくとも、壁材などは少し劣化しやすい可能性がある。要は、最悪の事態として潰れることは少ないということになる。

即ち、どちらも一度震災を経験すると、メンテナンス(点検)と補強が必要なのだ。

しかし、結局は数字上の耐震化率を上げることばかりに、目が向いている。それを、今後変えないと・・・この問題は再びやってくる可能性もある。


<耐え抜いた後の余震の方が壊れやすい>

耐震補強がされていれば初回から2回目までの衝撃に耐えられる。一方で、補強がなければ大きな揺れ一発で崩れることがある。これが、一般住宅の耐震化であると考えると・・・大きな揺れが来た後に、片付けに一人で家に帰り、そこで寝てはいけないと言うことになる。

その先は、実は鉄筋コンクリート製などの住宅などでなければ、耐震補強がないものに徐々に近づいていくわけで、家が建っていても、次の揺れが想像以上なら、倒れるリスクがすでに相当程度あることになるからだ。そのため、大きな余震がもう来ないだろうという時点まで、寝食は可能な限り避けるべきと言う話になる。

今回の地震では、2回目の大きな地震の後、そんな調査結果があるという報道がされるようになった。これまで多くの震災があったにも関わらず、今になってこういう話が、本格的に語られるような状況は、耐震化率云々の前に、今更な話である。

一発目の地震では多くの住宅が耐えきったが、2回目、3回目で潰れた住宅は耐震化済みも含めて数千棟とも言われる。

<問われる耐震化の有効期限と期限切れの確認方法>

耐震化済みでも耐震化を失うというのは、何度か聞いたことがあったが、本気で考えた事は無かった。考えて見ると、これは怖いことである。昭和56年より後の住宅で、大きな地震を耐え抜いた住宅が、前回も大丈夫だったから、次回も大丈夫と・・・思ったら、すでに、昭和基準も満たさず潰れる可能性があるのだ。

これから、もしこういう地震が他の地域でもやってくるとした場合・・・耐震化をどう考えるかは難しい問題になるだろう。例えば、今の熊本も耐震化済みの住宅が今生き残っているとして、これから先、震度6の地震に耐え抜ける耐震性があるのか?どうやって調べて、ダメならどうやって治すのか?

地震が、多い昨今・・・。
本当に今求められるのは、今後の地震予測を語るより、全国的に耐震基準の見直しと、それに基づいた再調査が必要なのかもしれない。

まあ、もし基準を満たしていなくとも、それを直せるだけの金がある人が、沢山いるとは思えないが・・・。



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
熊本の耐震化率は低い・・・それ以前に、耐震には限界がある。 なんとなく綴ってみた/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる