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zoom RSS ついに登場したMobile Xeonは誰に最適なのか?

<<   作成日時 : 2015/11/18 09:06   >>

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ノート向けXeonブランドがついに登場した。

http://www.lenovo.com/news/jp/ja/2015/11/1117-3.shtml

Xeonと言えばサーバーやワークステーションに使われる高い信頼性を持つ。ミッションクリティカル用途のサーバーではXeonが当たり前に使われている。また、ワークステーションでは8コアや10コアなどコア数の多いEP系のプロセッサとより帯域幅の広いメモリを使うのが一般的だ。では、モバイルXeonはデスクトップブランドのXeonと同じ差別化が行われているのだろうか?

パフォーマンス面では、PassMarkのテスト結果を見てみると、Xeonだから高速とは言えないようだ。4870HQの数字が少しおかしい気はするが、E3-1505の数字を見る限りでは、これは元々Core i7 4900MQのラインの一部を分離しただけに見える。完全にX900のプロセッサブランドが移行したわけではない。実際にCore i7 6920HQなども存在するため、Xeonだから性能が高いとも言えないようだ。即ち、性能面でのアドバンテージはCPUやinternal GPUにはないようだ。CPUで大きな違いがあるとすれば、このXeonにはECC(Error Check and Correct/誤り検出訂正)メモリへの対応がある。これによりメモリビットエラーの発生による障害発生のリスクが低減される。

http://www.cpubenchmark.net/cpu.php?cpu=Intel+Core+i7-4870HQ+%40+2.50GHz&id=2314

http://www.cpubenchmark.net/cpu.php?cpu=Intel+Core+i7-4900MQ+%40+2.80GHz

http://www.cpubenchmark.net/cpu.php?cpu=Intel+Xeon+E3-1505M+v5+%40+2.80GHz

 

では、他の面ではどうだろうか?

Xeonはチップセットの仕様が変化QM170からCM236になる。これによってUSB3.0が最大10ポートに、PCI Expressのレーン数が16から20になるという違いがあるため、より外部インターフェースを多く接続できたり、高速なデバイスを接続できるという特徴がある。nVIDIA QuadroやAMD Fire系の外部GPUを使うときには重宝するかもしれない。また、Intel RSTe(Rapid Storage Technology enterprise)に対応しているためSASデバイスの冗長管理にも使えるという特徴がある。即ちサーバーのような使い方も不可能ではない。ただし、一般の人にとってこのRSTeが必要かというと、たいていの人にはいらない機能である。たいていはRSTだけで足りる。

http://ark.intel.com/products/90593/Intel-GL82CM236-PCH

http://ark.intel.com/products/90583/Intel-GL82QM170-PCH

 

<誰に価値があるか?>

全体として見ると、デスクトップ向けのXeonと比べるとCPU内には性能面のアドバンテージはないとみて良い。しかし、プロセッサとプラットフォームの信頼性はサーバー並みにある(というよりそういう構成も可能である)。このモバイルプロセッサで省電力サーバーを作ることも可能なほどに信頼性を担保する機能は十分に搭載されている。そういう点では、とても魅力はある製品である。今後、新しいワークステーションやサーバーラインが登場するかもしれない。うまく製品を提案できれば、モバイルに限らずエンタープライズ市場の新しい武器になるだろう。Lenovoではなく、富士通や東芝、マウスなどの企業にこそこういう分野でリードして貰いたいものだ。

一方で、一般のユーザーにとってはXeonが魅力的に見えることはきっと少ないだろう。この製品は明らかにワークステーション、ミッションクリティカルな用途に最適なプロセッサとチップセットであり、性能は下手をすれば、Core i7 6920HQに劣るだろう。また、ECCメモリ等の使った製品だとユニットコストも高くなるため、必ずしも一般の人が買って満足できるとは限らないだろう。むしろ、高性能と思って買えばガッカリする人もいるだろう。これは、あくまでワークステーション向け(主に何かを製作するための演算をするためのもの)という点を考慮して買わないといけないと言うことである。

 

<問題は耐久性>

Lenovoでも埃の侵入などに気を遣っているようだが、ノートPCの欠点は、エアフローと液晶寿命、そしてバッテリの寿命の3点に絞られる。

特に埃によるエアフロー性能の低下と、デスクトップに対して小型なファンの寿命による故障は、ワークステーションとして使うのに大きな心配の種となる。今後、同種の製品は他メーカーからの登場も予想されるがモバイル版Xeon製品を購入されるときには、この辺りのチェックをしっかり行う必要があるだろう。もし、この部分が弱ければ、価格に見合った期間使えないという災難もあるので、メーカー側もその辺りへの配慮も含めた設計や保守には苦労しそうである。

そして、そう考えてみるとノートにXeonを入れる価値がどれほどあるかは微妙である。2年や3年で使い潰すこともXeon系のワークステーションではあるが、筐体が小さいとそれ以下にもなりかねない。性能差が通常の製品に比べてほとんどないことを考えると、ノートで売るには価格対性能と目的を分析しない人が多くいなければ、なかなか難しそうだ。逆に言えば、これは先に述べたようにTDPが低いため既存据え置き型のサーバーやタワー型ワークステーションにこれを搭載すれば、静かで高い拡張性があり、結構長寿命なワークステーションやサーバーが作れそうだ。私は、こちらの方が興味がある。

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